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とあるなろう作家の気持ち  作者: 0
エッセイ的ななにか
36/95

これが書き手のレベリング! 立ちふさがる壁編!

自分で作ったレベリングに論評するの楽しい……!


 ――すてーたすおーーぷん!


【名前】(たまご)

【種族】 人

【実力レベル】57


 ――ふぅ。レベル57か。レベル60は遠いなぁ……。


 次の(レベル)はまだ見えそうにありません。


 ――私はいま物語という果てのない荒野を歩いています。



 というわけで、今回はレベルの壁について考察したいと思います。

 物語に限らず次の世界(ステップ)に進むことはいつだって難しい。私はそう思います。


 では、物語にはどういう壁があるのでしょうか。

 ここでいう壁とは、書き手が書き手であることを止めてしまう瞬間です。


 壁は世界の間にあり、全部で十の壁があります。

 その壁たちを書き手が遭遇する一般的な順番で紹介します。


 壁1.物語を考えてみるかー!

 ――どうせ誰も読まないし、書くだけムダムダ……。


 壁2.物語を勢いで書いてみよー!。

 ――なんでこんなこと書いたんだろう、もういいや……。


 壁3.物語を投稿してみた!

 ――反応が貰えない。でも趣味で勉強したくない。やーめた……。


 壁4.物語について学んだことを取り入れてみよう!

 ――反響が少ない!? 何が悪いの? もぅマヂ無理……。


 壁5.物語について折り合いをつけたぞ!

 ――よし。後は手を動かすだけ……動かす、だけ……めんどくさいなぁ……。


 壁6.物語をいっぱい書いたぞ!

 ――全然読んでもらえない。才能……ないのかな……。


 壁7.物語で総合ランキング上位をとったぞ!

 ――賞が取れない……。これ以上の物語なんて作れないよ、ふええ……。


 壁8.物語がついに書籍化されるぞ!

 ――やった! あとは好きなことだけ書いて生きていけるぞ! ……え? 改稿? 締め切り?


 壁9.物語が連載中だ!

 ――夢の印税生活! でも、個人事業主だし、もし物語が打ち切られたら……。


 壁10。物語で億万長者に!

 ――これでもう働かなくていいぞーー! 働かなくていいぞ……。働かなくて、いいのか……。


 この壁の高さに順番をつけるのであれば、

 壁1>壁10>壁4>壁3>壁6>壁2>壁5>壁9>壁8>壁7

 こういう順番になるでしょう。


 壁8と壁7に関しては、あってないようなものです。

 最近では上位ランキング=コンテストをすっ飛ばして書籍化ですので。

 そして、書籍化した以上はビジネスですので契約です。

 契約により書かなければならないです。  


 その二つを除くと、

 「やってみるの壁」「やってみたの壁」「好きの壁」

 壁はこの三つに分けられます。


 その三つに分けた壁の高さは低い方から、

 「やってみるの壁」<「やってみたの壁」<「好きの壁」

 という具合に分けることができます。


 具体的に先に挙げた十の壁が、どの高さに当てはまるのかを見ていきましょう。


 まずは「やってみるの壁」。

 これは、壁2、壁5、壁9。

 未来を考えて、やってみることが億劫(おっくう)になる壁です。

 内容に差はあれど、これからを考えて、筆が重くなります。


 次に「やってみたの壁」。

 これは壁4、壁3、壁6。

 過去を考えて、やってみた結果に億劫(おっくう)になる壁です。

 内容に差はあれど、行動の結果が期待に届かず、筆が重くなります。


 最後に「好きの壁」

 これは、壁1と壁10。

 物語を作るのが好きかどうかの書き手の本質的な壁です。

 真に正しく二つの選択肢があった時に、好きではないと筆は取れません。


 最後の三つについては、物語以外にも言えるのではないでしょうか。

 勉強然り。運動然り。


 この考え方に基づくと、「好き」という気持ちを持ち続けること。

 これこそがある種の本当の才能なのかもしれません。


 何もせずに一生を遊んで暮らしていくことができる何不自由のない生活。

 その生活を得たとしてもやり続けたいこと。

 それをお仕事にできたら、生きることがもっと楽しくなるのかもしれませんね!

 

 01以降は認知の世界――物語を知っている。

 20以降は体験の世界――物語を発している。

 30以降は学習の世界――物語を学んでいる。

 40以降は葛藤の世界――物語に悩んでいる。

 50以降は継続の世界――物語を続けている。

 60以降は人気の世界――物語が認められる(素人)。

 70以降は勝負の世界――物語が認められる(玄人)。

 80以降は商業の世界――物語が認められる(世間)。

 90以降は社会の世界――物語が認められる(国内)。

 94以降は国際の世界――物語が認められる(国外)。

 100は書き手の世界――物語の世界に生きる。


レベル.内容

ーーーーー認知の世界ーーーーー

01.物語に触れる。

02.物語を楽しむ。

03.物語の設定を楽しむ。

04.物語の内容を調べる。

05.物語をもう一度楽しむ。

06.物語の背景を調べる。

07.物語をもうn度楽しむ。

08.物語を書いてみたいと思う。

09.物語を考えてみる。

ーーーーー創作の世界ーーーーー

10.物語を書くか悩む。

11.物語を書いてみようと思う。

12.物語を書くために道具を手に取る。

13.物語を書くために頭を使う。

14.物語を書くために体を動かす。

15.物語の投稿サイトに登録する。

16.物語の下書きを書き始める。

17.物語の下書きを書き進める。

18.物語の下書きを修正する。

19.物語の下書きを保存する。

ーーーーー体験の世界ーーーーー

20.物語の下書きを別の日にも書く。

21.物語を一話完成させる。

22.物語を見直す。

23.物語を投稿する。

24.物語への反応を待つ。

25.物語を考える。

26.物語の構造を薄っすらと考える。

27.物語をn度書く。

28.物語をn度投稿する。

29.物語への反応を考える。

ーーーーー学習の世界ーーーーー

30.物語について学ぼうと思う。

31.物語の作法について学ぶ。

32.物語の表現について学ぶ。

33.物語の構造について学ぶ。

34.物語のテーマについて学ぶ。

35.物語について学んだことを検証してみる。

36.物語の流行を学ぶ。

37.物語に学んだことを取り入れようと思う。

38.物語に学んだことを闇雲に取り入れる。

39.物語に学んだことを適切に取り入れる。

ーーーーー葛藤の世界ーーーーー

40.物語に迷走する。

41.物語に自信を失う。

42.物語の表現に悩む。

43.物語の内容に悩む。

44.物語を続けるか悩む。

45.物語から一度離れる。

46.物語を見つめ直す。

47.物語を書くために戻ってくる。

48.物語を再び書く。

49.物語との折り合いがつく。

ーーーーー継続の世界ーーーーー

50.物語を累計で十万字書く。

51.物語を累計で二十万字書く。

52.物語を累計で四十万字書く。

53.物語を累計で百万字書く。

54.物語を累計で百万+n字書く。

55.物語を一本で十万字書く。

56.物語を一本で二十万字書く。

57.物語を一本で四十万字書く。

58.物語を一本で百万字書く。

59.物語を一本で百万+n字書く。

ーーーーー人気の世界ーーーーー

60.物語の投稿サイトで総合ランキング300位内に入る。

61.物語の投稿サイトで総合ランキング200位内に入る。

62.物語の投稿サイトで総合ランキング100位内に入る。

63.物語の投稿サイトで総合ランキング64位以内に入る。

64.物語の投稿サイトで総合ランキング32位内に入る。

65.物語の投稿サイトで総合ランキング16位内に入る。

66.物語の投稿サイトで総合ランキング8位内に入る。

67.物語の投稿サイトで総合ランキング3位になる。

68.物語の投稿サイトで総合ランキング2位になる

69.物語の投稿サイトで総合ランキング1位になる

ーーーーー勝負の世界ーーーーー

70.物語のコンテストの評論を頂く。

71.物語のコンテストの評論で認められる。

72.物語のコンテストで佳作賞を取る。

73.物語のコンテストで佳作賞をn回取る。

74.物語のコンテストで銀賞を取る。

75.物語のコンテストで金賞を取る。

76.物語を商業用へと練り直す。

77.物語の商業用の書き方を学ぶ。

78.物語を商業用への改訂作業に取り掛かる。

79.物語の改訂作業を完遂する。

ーーーーー商業の世界ーーーーー

80.物語が書籍化される。

81.物語の書籍二巻が出版される。

82.物語の書籍三巻が出版される。

83.物語の書籍四巻が出版される。

84.物語の書籍五巻が出版される。

85.物語の書籍六巻が出版される。

86.物語の書籍七巻が出版される。

87.物語の書籍八巻が出版される。

88.物語の書籍九巻が出版される。

89.物語の書籍n巻が出版される。

ーーーーー社会の世界ーーーーー

90.物語の書籍に重版がかかる。

91.物語が世間で話題になる。

92.物語が世間に浸透する。

93.物語が国内向けにアニメ化する。

ーーーーー国際の世界ーーーーー

94.物語のアニメの翻訳版が作られる。

95.物語が海外向けに書籍化される。

96.物語が海外でも支持を得る。

97.物語の書籍が完結する。

98.物語が教科書に記載される。

99.物語が後世に語り継がれる。

ーーーーー書き手の世界ーーーーー

100:新しい物語を書き続ける。


きっとこれが新しい私のスキル!

スキル名称:

夢想家

スキル効果:

①一から話題を作り、話題を膨らませることができる。

②過度にスキルを使いすぎると自我が崩壊する。

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