あなたはきっと魔法が使える!
あなたもきっと魔法使い!
――魔法って何ですか?
魔法とはファンタジー世界の象徴ではないでしょうか。
しかし、魔法がファンタジー世界の象徴だからといって、それがファンタジー世界にしかないとは限りません。
Google検索に採用されているOxford Languagesの翻訳辞典では、
"不思議な事を起こさせる術"
魔法はそう定義されています。
私は読み手の魔法にかけられています。
私はこのエッセイをここまで連載を続ける気はなかったです。
誰も読まないと思っていたからです。
このエッセイを書いている段階では、執筆中の長編小説がややシリアス寄り、かつ純朴な人物が現地主人公なのでコメディ要素が入れにくいし、そう言うわけだから前書き後書きでも喋りにくいし……。
どこかに吐き出したいな。
物語を書いてるときに見つけた、発見。感想。そして感動を。
小学生の頃に、砂浜で見つけた貝殻を握りしめて、お母さんの下へと駆け出した心情です。
私はきっとすごいものを見つけたよ! 見て見て! 褒めて褒めて!
それで生まれたのがこのエッセイです。
一般的な日本人の識字率から逆算して、千字から二千字程度のエッセイ。
一話完結型の二分から三分間の暇つぶし。
外部に見られても、恥ずかしくない私個人の忘備録。
長編小説と違い、このエッセイでは評価やランキングを一切気にしていません。
そのため、固有名詞もバンバン出しています。
そのつもりで書き始めたエッセイがここまで続いています。
実はエッセイの最終話は既に決まっています。
いつでも投稿できます。でも、もうだけ少し眠っていてもらおうかと思います。
それは何故か?
それはこのエッセイを応援してくれる人がいるからです。
最初にブックマークを頂いたときは「わお」と思いました。
長編小説じゃなくて、こっち……!?
それからやけに見られてる気がするな、と思ったら週間ランキングに載ってました。
「うそ……だろ……?」と思いました。
先の発言と矛盾するようですが、まさか本当に褒めてくれる人がいるとは思いませんでした。
なにせ闘魂注入している長編小説がアレなもんですので……。
このエッセイは長編小説と並行して書いています。
もちろん長編小説が主です。
長編小説では、物語を好きになってもらう魔法を一生懸命かけています。
私は私の物語が好きですが、読み手にも私の物語を好きになってもらいたいからです。
そのため、読み手に私の物語が好きになる魔法をかけることばかり考えていました。
しかし、私はマグルなので魔法をかけるのはさっぱりなようです。
それどころか、読み手へ魔法をかけるより先に、読み手に魔法にかけられてしまいました。
――続きを書きたくなるという魔法を。
おかげでせっせせっせとエッセイを生産しています。
このエッセイを書き続けて感じているのは、魔法をかけられるのも悪くないということです。
魔法をかけることばかり考えてきたのに、不思議なものです。
そう思わせてくれるあなたはきっと魔法が使える!
このエッセイは八話分だけ投稿して、後は不定期更新予定でした。
それがあれよあれよと読み手の魔法にかけられてここまで……。




