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とあるなろう作家の気持ち  作者: 0
エッセイ的ななにか
29/95

物語との出会いは突然に!

ネタはあるけど新規ネタを書く時間がないです……。

このエッセイ? 千字なんてノーカンです!


 ――物語ってそもそもどうやって思いついているの?


 よく……かはわかりませんが、音楽活動をしている人たちが、

「メロディーが降ってきた」「歌詞が降ってきた」

 というのを聞いたことはないでしょうか。


 あれと一緒です。ある日フっと降ってきます。

 このエッセイを書いている段階で、私は十六個のネタがあります。

 だいたい降ってきました。もしくはポコンと湧き出てきました。


 誰しも人生で一度はメロディー、歌詞、物語は降ってきているのではないでしょうか。

 ただ、それを覚えていないだけで。


 降ってくるというのは、正しくは何かに触発されることだと思います。

 無から有というより、点から線です。水はワインには変えられません。


 何かを見たら、何かを聞いたら、何かを読んだとき、

「こういうのがあったらいいな」「ああいうほうがよかったかな」


 そう思った瞬間はありませんか?

 思ったことがあれば、はい。もう既に降ってきています。


 後はその内容に膨らませていくだけです。


 私の場合は、私に響く文字や絵をみたら、

「こういう物語が読みたい!」

 そう思います。


 探します。あれば買います。

 ないです。どうしましょう。


 ――作るしかないです。


 ここで大事なことはそういう心構えでいることです。


 文字にぐっと心を動かされた記憶はありますか?

 私にはあります。


 例えば、競馬。

 私は競馬に賭ける趣味もなければ、『ウマ娘』ユーザーでもありません。乗馬もしません。

 それでも、『名馬の肖像』の文言には心動かされました。


 競馬をまったく知らないのに、そこに込められた物語(おもい)が伝わってきました。

『エアメサイア』『ダンスインザムード』『ダンツフレーム』『メイショウドトウ』『二ホンピロアワーズ』このあたりの文言が大好きです。


 それらの文言は私を「もう少しがんばろう……!」という気持ちにさせてくれます。


 その中でも『ダンスインザムード』の名馬の肖像には、いつ見ても励まされます。

 私はいま小説家としては、底辺も底辺。ベンタブラックな暗闇の中にいます。

 でも、私は自分を信じて、いつか来るスポットライトを信じて今日も私は文字を綴っています。


『オレハマッテルゼ』『オグリローマン』『ヴィルシーナ』

 このあたりの名馬の肖像の文言は、もはや一つの物語です。


 かく言う私が現在もっているネタの一つは、競馬から物語の着想を得ました。


 この例で何が言いたいのかというと、『名馬の肖像』を読んでくれということではありません。


 眼の前にあるものを物語として受け止める心構えが必要だというです。


 私たちは物語とともに生きています。

 人にはそれぞれ物語と出会うべき時があります。

 ともに歩むべき世界があります。

 彼らにとって今日がその時! ここがその場所なのです!


 その心構えがなければ、物語との出会いはただの交通事故です。

「いったー。次はぶつからないように気をつけないとね」で終わるか、

「あっぶなー。ぶつかるとこだったー」で終わりです。


 そうではなく背景にある物語が

「こうだったらいいなー」

「ああだったらいいなー」

 そう言う心構えでいれば、世の中はきっと物語に溢れています。


 それで作られた物語の根本はパクりじゃん、と思うかもしれません。


 世界中にある物語なんてものは、ほぼすべて何かの物語の模倣です。

 模倣ではない物語は、ほぼ絶対という確率で日の目を浴びることはありません。

 

 物語に触れたことがない人には、物語は作れません。


 学習とは模倣から始まるからです。

 私たちが日本語を扱えるのは、私たちが先人の日本語を模倣してきたからです。


 もし書き手として物語を書いてるのなら、

「その辺になんかワクワクできそうな話ないかなー」

 ぐらいの心構えでいるといいかもしれません。


 だって物語との出会いはいつも突然なのだから!


長編小説で週に一万八千字前後の文字を執筆しています。

その息抜きでこのエッセイや他の小説を書いてます! 

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