小説のお作法のお話! そのいち!
息抜きで始めたこのエッセイの予約投稿分が、気がついたら一ヶ月分も溜まっていました。
書き手になって知った小説のお作法のお話です!
私は処女作のときにこれを知りませんでした。
処女作の『Re;BARC』と二作目の『ギフテットワン』。
一話だけでも見比べたら一目瞭然です。
作法、と聞くと「うっ……」となるかもしれません。堅苦しい響きがありますよね。
面倒くさそうな感じもするかもしれません。
実際はそんなことないです。確かに言われてみればそうだなー、というぐらいです。
『ギフテットワン』を書きつつ、このお作法について勉強しています。途中で遡って改訂したとき、改訂作業がとても大変だったのは苦い思い出です。
小説の作法というのは、小説を書く上で好ましいとされている共通認識です。
そして最初に断っておくと、別に守らなくてもいいです。小説のお作法なんて。
それは私が零細なろう作家だからだろ、という人がいるかもしれません。
――はい。そうです。零細なろう作家だからです。
それと同時に誰もが零細作家から始まるんです。小説投稿サイトでは。
もちろん守ったほうがいいです。
でも守らなくても、小説投稿サイトでは話がおもしろかったら読んでくれます。
逆におもしろくなかったら、どんなにお作法を守っていても読んでもらえません。
お作法が内容に勝るのであれば、小説投稿サイトで小説を読むより、図書館で本を借りて読むほうが建設的でしょう。
ランキング上位の作品。コミカライズ化した作品はもとより、アニメ化した作品であってもお作法の観点ではお粗末なものが多いです。でも人気です。なぜか――?
話が圧倒的におもしろいからです。
そして、おもしろいと評価され、商業化にこぎつけた作品は、その道の熟練者が助けてくれます。見たことがありますか? 小説のお作法破りまくりの商業作品を? この具体的なお作法については今この場ではあまり重要ではないので、明日のエッセイで言及したいと思います。
ここで目を逸らしてはいけない事実は、世間から"おもしろい"と評価される作品を作るのは極めて"むずかしい"ということです。それには運の要素も大きく絡みます。
ただ、お作法に関しては運が絡みません。
それは答えが既に出そろっているからです。
それ故にその答えから外れた作品を避ける方も、読み手の中には一定層いらっしゃいます。
あまりにも外れた答えが続くと「ウッ……」となり、先を読もうとするやる気ゲージが下がってしまいます。
理想はお作法をすべて抑えた上で、めちゃくちゃおもしろい話を書くことです。
でも、現実はそうはいきません。
もしも小説投稿サイトで、話はおもしろいけどこの作家の小説の作法がなぁ、と感じたら感想などで伝えてみてはいかがでしょうか。単に書き手が見落としていた可能性もありますし、逆にそこにこだわりがあるのかもしれません。
私で礼を挙げるとと、絶賛休載中の『Re;BARC』で主人公の言葉に()がないからわかりずらいという感想を過去に頂きました。そのフラグ回収まで書ききれていないので恐縮ですが、あの作品の主人公は声が出せません。それでいて、わかりづらいのは単に私の力量不足です。
私が頂いた感想は、書き手にとってあまり前向きな感想ではないのかもしれません。
ですが、感想を頂いたこと自体に意味があるのです。それはすごく嬉しいことです。
――この地球上で私以外の誰かが、私の作品のことを思って文字を綴ってくれたのだから!
ここまで小説のお作法のお作法をしましたが、お作法を守っている『ギフテットワン』より、いまだに処女作『Re;BARC』の方が総合評価が高いという……複雑な心境です。
このエッセイが公開される頃には、このエッセイが抜いているかもしれません。きっとそうなればよりいっそう複雑に嬉しいです。
小説家になるのは簡単ですが、売れっ子小説家になるのは難しいです!
このままだと息抜きだけがすごく上手い、水泳下手な競泳選手になってしまう気がします……。




