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とあるなろう作家の気持ち  作者: 0
エッセイ的ななにか
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巨乳は夢! 貧乳は可能性!

バストサイズはトップとアンダーの差です!


 おっぱいって人の夢じゃないですか。


 なぜ膨らんでいるの、と尋ねられたら、

 ――そこには夢が詰まっているからじゃないですか。


 じゃあ、ナイチチには夢がないのか、って?

 ――そこには可能性が詰まっているじゃないですか。


 貧乳はステータスだ。先人はいいことを言いました。

 ただ一つ言いたいのが、()乳ってよくないと思います。

 『貧』という文字が負の側面で使われる印章が強いからです。

 少なくとも私は『清貧』以外で『貧』の文字を褒め言葉でつかうことはないと思います。


 類似した話ですと、プロパー社員。

 Proper=適切な社員。

 適切な社員がいるってことは、不適切な社員もいるってことですか?

 本当になんでもかんでも中途半端に英語にする文化はやめませんか?


 貧乳に関しては、これを真面目に考察すると自虐ネタの側面があるからかもしれません。

 『慎乳』とかだと、真面目な響きが増して笑い辛いかもしれませんし……。


 ここでは大きいお胸についてを話しましょう。

 物語には欠かせないですよね。巨乳ヒロイン。

 そこには夢と母性が詰まっています。物語の夢に比例してか、小説で登場する人物は大きいヒロインが多いです。


 最近だと夢が限界突破して、人体の限界まで越えてしまっている例も珍しくありません。

 そういう作品を見かけると、作者の操が硬いのか、もしくは夢と母性がビッグバンしているのだと思います。



 突然ですが、ブレイク・スナイダーという人物をご存じでしょうか。

 ハリウッドで最も成功した脚本家の一人に名前があげられる人物です。

 他にも『SAVE THE CATの法則』という脚本の作成についてまとめた著書を記し、世界中で多くの支持を受けています。


 その著書で記されている『ブレイク・スナイダー。ビート・シート(BS2)』。

 これは"物語構成テンプレートの約束された勝利の剣(エクスカリバー)"というべき代物で、世界中の物語創作者に影響を与えてきました。


 その著書の中で『魔法は一回だけ』という法則があります。

 しかも、絶対に破ってはいけないとまで明記されています。


 それは、一本の作品で使える≪魔法は一回だけ≫。

 

 いたってシンプルな鉄則です。

 これを破ると、その瞬間に観客は混乱し、物語が論理的に成り立たなくなるというものです。


 書き手はそのたった一回の魔法をおっぱいに使うんですか?


 答えは、否です。


 じゃあ、あの不自然な大きさはなんなのか。

 一人の書き手の答えとしては、あれは盛っているというやつです。


 書き手は読み手へヒロインの魅力を伝えたいだけなんです。内面も外見も。


 例えば書き手が、胸が大きいヒロインをイメージしたとします。

 大きいって何でしょう? 物事の大小は相対的な評価です。そこで極端な表現を用いて説明をしているのです。

 書き手の「大きい」が、読み手の「大きい」かはわかりません。

 ですが、書き手の「すごく大きい」は、少なくとも読み手の「大きい」に含まれることでしょう。


 容姿の美醜に関してもそうです。

 例えば現代ラブコメで、彼女の美しさは街を歩けば百人が百人が振り返る美女、みたいな表現が今でもたまに見受けられます。百人が百人はもう魔女です。

 千年に一度の美少女と言われる人が街中を歩いたとしても、すれ違った際に振り返らない人はいるでしょう。


 ただ書き手としては、それぐらい彼女は魅力的なんだー! と伝えたいのです。もしくは単にそう言った表現があまり得意ではないのかもしれません。


 いずれにせよ、ヒロインがすごく魅力的である人物ということです。


 漫画やアニメだと極端にした方が視覚的にわかりやすいです。

 小説で見受けられるのも、その影響だと思われます。


 ただ服の上から一目でバストサイズわかる人間は、もう人間スキャナーです。


 ニンゲンヤメテマスカ?

 YES ◁

 NO


 これが意外と冗談でもないです。

 小説の地の文は、大きく分けて一人称か三人称で話が進みます。


 一人称や三人称というイメージが湧きにくい人は、ゲームのFPSやTPSを想像していただければな、と思います。

 F()irst-P()erson S()hootersとT()hird-P()erson S()hooters。

 この視点のお話は小説以外でも意外と身近にあります。


 主人公目線が一人称。

 主人公を移すカメラの目線が三人称。


 具体例を出すと、

 エーペックスはFPSです。

 スプラトゥーンはTPSです。


 話を戻します。

 小説では三人称の中でもただの三人称と三人称一元視点と、神の視点に分けることができます。


 三人称は登場人物以外の第三者の視点で物語が進みます。

 三人称一元視点は、三人称+主人公の一人称の視点で物語が進みます。

 神の視点は、文字通り物語が起きることは表から裏まで全て知っている物語の神の視点で物語が進むということです。神であれば登場人物のバストサイズも当然知っています。


 つまり、人間スキャナーの登場する作品は、三人称の神の視点で話が進んでいるのでしょう。


 視点のブレは物語のタブーとも言われます。

 ――とは言っても、小説投稿サイトに投稿する九割が素人。間違う時は間違えます。


 かく言う私の長編小説の本編は神の視点です。神は神でも本当にダメな神ですが……。


 ――このとき〇〇は知らなかった。××だということに。


 こういう表現を一度は使ってみたくないですか?

 こういうのが神の視点の一例です。この後に起こることは神しか知りえないのですから。


 裏を返せば、神様なら何でも知っていて当然ですよね。

 それがヒロインのバストサイズにも言えるよ、というお話です。


 書き手は「ヒロイン! 胸! 大きい!」と言いたいのです。

 読み手は「巨乳ヒロインか」ぐらいの認識でいてあげてください。


 ちなみに、バストサイズのアルファベットはその識別番号です。

 AカップよりBカップ、BカップよりCカップが大きい。

 とりあえず、あのヒロインはあっちのヒロインよりはお胸が大きいんだな、くらいの認識で大丈夫です。


 書き手ごとヒロインをその両手で包み込んであげてください。



貧乳はステータスだ、って『らき☆すた』が元ネタかと思っていたら『SHUFFLE!』の麻弓が元ネタだったんですね。『SHUFFLE!』はめちゃくちゃ好きでした。ハーレムの希望と絶望を教えてくれる良作でした。

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