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夏の終わりの訪問者

ピクニックから10日程経った頃メリルの屋敷に訪問者があった

年老いた夫婦でレベッカを訊ねてきた

国外追放されたレベッカを助けてくれたウッドとライナである

レベッカが聖王国に来て 落ち着くと二人の事が気になり始めた

シリウス旅団とレベッカの住んでいた町のギルドで手紙のやり取りをし ウッドとライナに聖王国への移住を勧めていたのだが住み慣れた土地を離れる事に躊躇していた二人 だがレベッカのいない暮らしに寂しさを感じ 農園を親戚の次男に譲って移住を決断した

団員に守られながら聖王国に辿り着いた二人は聖王国の街並みに圧倒され レベッカのいる農園に来ていた

広い牧場と併設された果樹園と畑に見とれていると竜が二頭目の前に降り立った

「「ひーっ」」二人の悲鳴に屋敷からレベッカ達が出てくる

「ウッドおじさん ライナおばさん!!」

「来るな!!レベッカ 早く屋内に隠れろ!!」ウッドが叫ぶ

「あらあら ごめんなさい 驚かせちゃたみたいね」緑の竜が頭を下げて言うと

「ごめんなさいね」水色の竜も頭を下げる

「へッ?」キョトンとするウッドに駆け付けたレベッカが

「私も最初は驚いたけど この二頭はここに住んでいるのよ」

「ミドリとミズキだよ とっても賢くて優しいんだよ」レベッカの後ろにいる少女が竜を見ながら言ってくる

「久し振りね ウッドおじさん ライナおばさん この子達が娘のメリルとアンナよ」紹介すると

「メリルです お母様を助けて頂いてありがとうございます」ペコリと頭を下げる

「初めまして アンナです宜しくお願いします」アンナも頭を下げる

「まあまあ なんて可愛らしいのかしら」ライナはメリルとアンナを思わず抱きしめる

屋敷に入ってもらい お茶をしながら今までの話をしてる間もライナは両脇にメリルとアンナを抱いて「娘みたいに思ってたレベッカの子なら孫も同然ね」言いながら微笑んでいる

「それじゃ おじさんもおばさんも暫くはゆっくりしてね そうそうここには聖王国王クロノス様やシリウス旅団の団長とかも来るけどビックリしないでね」

「シリウス旅団ってのは 儂らをここまで送ってくれた人達かい?」

「ええ そうよ 今回のおじさんとおばさんの移住にも協力してもらったのよ」

「そうか それはありがたいことじゃな この御恩は忘れないようにせんとな」

ウッドが言うと「ええ こんなに可愛らしい子達に会わせてくれたんですもの」ライナも頷きながら 「こんなんだったら 一回目の手紙でここに来れば良かったわ」

その夜は賑やかな夕食を終え それぞれの寝室に向かった

「おじいさん こんなフカフカのベッドなんて初めてですよ」ライナが言うと

「こんな座り心地の良い椅子も初めてじゃ」ウッドも答える



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夏も終わり 秋模様に代わる頃

一人の少女がクロノス王の前に跪いていた

「突然の訪問にお時間を頂きありがとうございます 私マルラス王国のグレイブ・ウィル・エメットと申します」

「いいよ どうせ暇だったし それで何の用だい?」

「はい シリウス旅団に依頼をしに参ったのですが 先ずは国王陛下へのご挨拶をと思いまして」

「そうか それは律儀にありがとう」クロノス王は微笑む

「それと 少しの間私達の滞在の許可を頂ければ幸いです」

「もちろん 構わないよ」

「ありがとうございます」そう言ってエメットは場を辞した


「まあ なんて素敵な農園なの!!」広い牧場と果樹園を見ながらエメットは息を飲んだ

すると目の前に竜が降り立ち

「お主ら 何用じゃ?」緑の竜に問われ

「シリウス旅団に用があって行ったら ここに行くように言われました」エメットが答えると「そうか 分かった」緑の竜が答え目を瞑る

後に建つ屋敷のドアが開き「ミドリ どうしたの?」声が聞こえ振り返ると成長した親友の姿があった

「メ メリル!!」エメットが走り出すと メリルも気付いたようで「エメット!?」小走りになる

二人は手を取り合い抱き合い 再会を喜び合う

「どうして ここに?」メリルが聞くと

「シリウス旅団の人にここに行くように言われたの」

「取り合えず 中に入りましょう」

メリルに手を取られエメットも屋敷に入って行く



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