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幼馴染とワイバーン討伐依頼

囁きの洞窟から帰って来たら 家に客が訪ねてきた

「やっぱり シリウスだったのか!!」いきなり俺に抱き着いてきたのは 孤児院時代の友達だったハルクだ

「おいおい ハルクじゃないか?どうしたんだ?」引き離しながら聞くと

「おおう すまんすまん 実はな」泣き笑いしながら話し始めるハルクを椅子に座らせ 俺も座ると ノエルさんがお茶を淹れてくれた

「で? 一体どうしたんだ? お前は商人のシンプソンさんの所で商人になったんじゃなかったのかハルク?」お茶に口を付けながら聞くと

「ああ 孤児院を出てシンプソンさんと行商の旅に出て シンプソンさんの生まれた辺境の村に行商に行った時 その村の娘と恋仲になってさ そこで村唯一の商店を開く事になってシンプソンさんも呼び寄せて 三人で一緒に暮らしているんだ」

「そりゃ 良かったな おめでとう」カップを軽く上げて言うと

「ありがとう それでここからが本題なんだが 村の西にある山にワイバーンが巣を作って住み着いて 村の家畜を襲って困ってるんだ この間なんか子供が襲われそうになって 村人総員で追い返したんだ」

「そりゃ 困ったな」

「それで 村の意向で冒険者を雇って駆逐してもらおうって話になって 何組かの冒険者に依頼したんだが 全て失敗してね 商品の仕入れに行く先々で冒険者の話や噂を聞いて回るうちに 「シリウス旅団」の存在を知って もしかしたら あのシリウスか? と思って冒険者ギルドでここを聞いて来たんだ 頼むシリウス ワイバーンの討伐を頼まれてくれないか?」

「分かった」即答する

「本当か? 良かった!!」安堵の表情をして俺の手を握ってくる

「ただ 有名なシリウス旅団に支払える金がそんなに無いんだ 足りない分は俺が責任持って 生涯を掛けて払わせてもらうから」

「友達じゃないか そんな事気にするな」手を握り返しながら答える

「行くなら早い方がいいだろう 明日の朝には出ようか?」

「ありがとう シリウス」そう言ってハルクは宿に帰って行った

ノエルさん ハイジ クラリス ラテ トワのメンバーを集め事情を説明する

「今回は報酬が無いけど それでも良いか?」俺がすまなそうに聞くと

「「シリウス兄ちゃんの友達が困ってんでしょ 助けなきゃ」」ハイジ達が言ってくれる

「そう言ってくれて嬉しいよ 感謝する」 頭を下げると

「「「当たり前の事だから 気にしないで頭を上げて」」」皆 優しいなあ ありがとう


寝る時にノエルさんが「余程に大事な友達なんだな」と聞いてくる

「俺が孤児院にいた時 虐められて孤立していた頃にハルクだけが優しくしてくれて それが気に入らなかったのか ハルクまで虐められて 俺の事なんて放っておけばいいのに 暫くは二人で支え合って生きてたんだ だからハルクは幼馴染というよりも俺の恩人なんだ」

言うと「そうか 分かった」ノエルさんは言って寝息をたてはじめた


翌朝 シリウス旅団の面々はハルクの引く馬車に揺られていた 聖王国で結構な量の買い付けをしたらしく 荷物の隙間にそれぞれ入り込んで座っていた

俺は御者台でハルクと話しながら 昔を少し思い出していると 街道に大きな木が横倒しに置かれて道を塞いでるのが見えた

「みんな 少し運動の時間が来たみたいだ」荷台にいうと同時に街道沿いの茂みから いかにもな野盗が現れた

「死にたくなけりゃ 馬車を置いていけ!!」大声で喚きながら馬車を取り囲む

「煩いなぁ 良い感じで寝てたのに」ハイジが荷台から降りながら盗賊達を睨む

「シリウス兄さん やっちゃていいんですか?」ラテも目を擦りながら降りて来る

「なんだ? ガキもいるのか こいつらも置いていけ!!」叫ぶ野盗にハイジの蹴りが入る 「ブヒュー」変な呻き声を上げながら吹き飛ぶ

「何しやがんだ!! このガキ やっちまえ」

残りの盗賊六人がハイジを囲む そこへラテがスッとハイジの背中に回り込み六対二の構図になったと見えた瞬間 六人の盗賊はバタバタと倒れた 強くなったなー とのんびり考えていると ハイジが野盗達を蹴りながら

「あんた達が置いた木でしょ!! さっさと片付けなさい!!」

盗賊達は痛む個所を押さえながらもノロノロと立ち上がり木を街道脇に運んで行った

「凄いな 何で子供を連れて行くんだろうと思っていたけど」ハルクが呆れたように言うが

「そりゃ シリウス旅団の本隊だからな」返すと 聞こえていたのかハイジとラテがニッコリしながら手を振る

野盗は放っといて 旅を続ける この後二回の野盗襲撃と五回の魔物との遭遇があったが子供達が全て排除してハルクの村に到着した 




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