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09


 ツェリアさんが、チミコさんをお胸に突っ込んで退避するのを確認。


 どうやら竜さんは、律儀に待っていてくれたようです。


 問答無用の暴れ竜ってわけではなさそう。



『そっちの準備は?』


 バトる前に、出来ればお茶会で一服しながらお話し合いでも。



『甘いの、食べられないし』


 ダイエット中ですか?



『……虫歯』


 うわっ、ご愁傷様です。


 もしよろしければ、治療しますが。



『……マジ?』




 ---




 竜さんの虫歯治療、結構大変でした。



 確認のため、デッカいお口を開けてもらったら、


 奥の方の1本が、真っ黒けで重度侵食中。



 治療のため、ちょっとでも虫歯に触ろうとすると暴れそうになるし、


 やたらと耐性が高くて、痛み止めの回復魔法が効かないし、


『睡眠』も『麻酔』も、状態異常付与を余裕で弾くし、


 本当どうしようかと。




 で、強硬策。


 魔法もスキルも竜さんには直接効かないのなら、


"俺のステータスを『創造』でイジって強行突破"作戦。



 まずは、おもいっきり噛まれても平気なように、


 俺の身体の物理防御を爆上げ。



 お口の奥まで入り込んだら、限界までパワーアップさせた腕力で、


 グラついてる虫歯を、力任せにグリグリのスポンっと。



 もちろん、痛み止めの方法なんて無かったので、


 泣いて嫌がる竜さんをムリやり……




『汚された……』


 いやいや、よだれまみれでべとべとに汚れてるのは俺の方。



『素直にお礼を言いたくないほどの痛さ……』


 気持ちはよく分かります。


 俺、虫歯になったことないけど。



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