新人作家がなんの伝手もなく寡占状態のエッセイジャンルで上位ランカーの仲間入りを果たした方法
こんにちは。
あるいは、こんばんは。
エッセイジャンルによくいる水産加工食品のたらこくちびる毛です。
今回はたらこが一年足らずでどうやってエッセイジャンルの上位に食いこめるようになったか。
その理由についてお話ししようかと思います。
結論から申し上げますと、やはり投稿数ですね。
本作はエッセイ100作目でございます。
ある程度、数をこなさないと上位に食い込めないという証拠にはなるかと思います。
無論、数をこなすだけでは難しいというのは、他の方がデータで示した通り。
では、作品数以外に必要な要素は何かといいますと、これはちょっと説明するのが難しいですね。
とりあえず、今までの自分の投稿履歴を振り返りながら考察していきたいと思います。
また、こちらのエッセイはメソッドの公開ではなく、あくまでたらこ個人の振り返りとなっております。評価の保証は致しかねますので、あらかじめご了承の上、お読みになるようにお願いいたします。
たらこがエッセイを書き始めたのは長編作品の読者を増やすためでした。
調べたらエッセイを書くことで読者を増やせるとのメソッドが目についたので、試しに書いたのが始まりです。
最初に投稿した作品は全くと言っていいほど読まれませんでした。
これは今までのエッセイでもさんざん語りつくしたことであります。
次に投稿したのは創作論のエッセイ。
4作ほど立て続けに投稿したのですが、そのうちの何作が日間エッセイランキング上位に食い込むなど、大健闘を果たします。
それからしばらく創作論のエッセイを投稿し続けたのですが……次第に内容は創作論ではなく、個人的な内容に変遷していきます。
つまりは自分語りを始めたわけですね。
自分語りの内容は主に過去の体験談や失敗談。
他にも得意とする料理のことなど、多岐にわたります。
内容が創作論から離れていくにつれ、ポイントの伸びも悪くなっていきました。
創作論のエッセイは100pt以上獲得していたのに対し、それ以外のエッセイは100ptを突破することは稀でした。
そのため、創作論は他のエッセイと比べて伸びやすい傾向にあると言えます。
たらこのエッセイを読んだ友人からは、最近伸びが悪いねと言われました。
確かに言われればその通りなのですが……それでも創作論のエッセイを書こうとは思いませんでした。
今思うとこの時はたらこにとっての「ターニングポイント」だったのかもしれません。
確かに創作論のエッセイはポイント獲得がしやすい。
ですが、同時に負担も感じていました。
創作論のエッセイに寄せられた感想の中には、返信が難しいなと感じるものもありました。
幸い、誹謗中傷や否定的なコメントは寄せられなかったのですが、返信には時間がかかり、ちょっと大変だなと思っていました。
中でも「チートスレイヤー」について執筆したエッセイでは大量の感想が寄せられ、返信に難儀していたのを今でも覚えています。
創作論は書きやすく、ポイントも入りやすいですが、少しでも文章の中に棘が残っていると突っ込まれることになるので、投稿する際は注意した方がいいかもしれません。
さて、創作論から離れて個人的な自分語りを始めたたらこですが、次第に自分の内面をさらけ出す内容のエッセイを書くようになっていきます。
「距離感バグ ~他人との適切な距離感がつかめない~」
では、他人との距離感を誤って犯した失敗や、悩み、体験談などを語りました。
こちらのエッセイは短い時間でしたが初めてジャンル別日間ランキング一位を獲得。
42作目にして成し遂げた快挙でした。
その後、44作目「たらこくちびる毛 ~なんでそんな名前にしたの?~」では400pt。49作目の「自分の好きに素直な人 ~好きな気持ちは伝わる~」では300ptを獲得して日間一位を達成。
ようやく手ごたえを感じると同時に、ちょっとした変化に気づきました。
ポイントが以前よりも入りやすくなっているのです。
どうやら少しずつ、たらこのエッセイを読んでくれる読者様が増えてきているようで、ポイントの入りが以前よりもよくなりました。
はじめましてだと思っていた方に「前からエッセイを読んでいました」と言われることもあり、徐々に知名度が増していったように感じています。
しかしながら、その後の作品が全てヒットしたかというと別で、作品によってポイントの入りはまちまちでした。
活動を続けていくにつれ、次第にポイントの伸び幅も増えていき、最近では300~400を超えることが普通になり、あまりヒットしない作品でも200pt以上は獲得しています。
たらこのエッセイを読んでくれる人が増えたからかもしれませんし、単純に作品のクオリティが上がったからかもしれません。
ちなみに、友人からは「最近のエッセイ、やっつけだよね」と言われました。
感想返信が丁寧だと言われることもあります。
自分ではあまり意識していないのですが、きちんと返信できるように心がけているつもりではあります。
また「いいひと」とか「やさしい」とかもよく言われます。
いろんなところでの対応の仕方が評価されているのかもしれません。
何が評価につながっているのか、いまいち自分でもよく分かってませんが、一つだけ確かなことがあります。
たらこはエッセイを書くことで少しずつ「共感力」の重要さに気づいていきました。
この共感の力という奴は思いのほか強力で、共感性の高い題材を選ぶだけでポイントが入りやすくなります。
エッセイだけでなく、短編小説でもそうですね。
少し前に執筆した短編小説の「引っ越してきた隣人が庭に竹を植え始めた」は9000ptを獲得しました。
正直言って、何でこんなに伸びたのか自分でもさっぱりでした。
この作品が評価されたのも、やはり共感の力のお陰かと思います。
竹という実在する存在についての共感。
それがこの作品に対する評価につながったのではと、考えています。
エッセイを数多く投稿することで、見えてくるものがあります。
どんな題材が好まれ、どんな題材が避けられるか。
読者様の見えない需要が少しずつ自分の中で鮮明になっていくんですね。
要は人気が出やすい作品の傾向が分かって来るってことです。
これはラジオ大賞で50作品投稿した時にも感じました。
短編小説も、好まれる題材と、好まれない題材がある。
また、たとえ好まれない題材だったとしても、共感してくれる人はいます。
あまり好まれない性癖や願望を思い切ってさらけ出すのも、一つの戦略としてはありかもしれませんね。
以上の点を踏まえて結論を出しますと、エッセイジャンルを正攻法で攻略するには「何作も書いて人気の出やすい題材を見極める」必要があります。
この攻略法はエッセイジャンルに限らず、日間総合を狙う上でも有効になると考えています。
エッセイは我々の日常に深く根付いたジャンルです。
私たちの日常をテーマにしているわけですから、日常の中に潜む共感性の高い題材を探してエッセイにすれば、もしかしたら初心者でもエッセイランキングの上位を狙えるかもしれません。
その原動力となるのはやはり「共感の持つ力」です。
ですが、最後に一つだけ断っておきます。
人気の出やすい題材ばかり手を出し続けると、いつの間にか「エッセイでポイントを稼ぐbot」になってしまう可能性があります。
それを防ぐためにも、まずは自分の「好き」に立ち返り、正直になることが大切です。
自分自身の「好き」を大切にすることで、ポイントを稼ぐだけの存在になり果てるのを予防できます。
また、「好き」の気持ちを元に書いたエッセイによって得られた共感と、寄り添ってくれる読者の存在は、創作をする上で何よりも心強い味方となります。
たらこがエッセイを書くのは内面をさらけ出して、誰かに共感してもらう為です。
その根底にあるのは自分自身の「好き」の気持ち。
自分自身にとっての「好き」を誰かと共有したいから、私はエッセイを書いているのかもしれません。