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襲撃 4

「クララ。一機で敵陣へ突っ込んでいけるか」


 シュティル大佐の声がヘッドフォンを通じて聞こえてくる。


 普通ならば一人で大勢の敵がいる中突っ込んでいくなど「死ね」と言われているようなものだ。「無理です」と言ってしまいそうなところだが、今のクララは興奮状態にあった。


「はい」と即答する。


「よし。先にクララが先行して敵を攪乱してくれ。それからエーレント伍長」

「はっ」

「俺の援護を頼む」

「はっ」


 クララは会話が終わるのと同時にすぐに敵陣の中央へ突っ込んでいった。あえて適当に銃の引き金を引き、シュティル大佐の命令通りに敵を攪乱させる。敵も銃を撃って来てはいるがアードラーの速度が速く、命中する事は無かった。

 数秒も経たないうちに敵はクララを挟んで左右へ分かれる。


 挟み撃ちするつもりか。


 つい先ほどまで追い込まれていたと思えないほどにクララは興奮状態にありながら冷静に戦況を分析できていた。それだけシュティルの存在は大きかった。


 クララは「大丈夫」と心の中で自身を落ち着かせる。


 今はシュティル大佐がいる。大佐ならきっと挟み撃ちにされることくらいよんでいるはずだ。


 そう思った直後に「目を閉じろ」とシュティルに命じられる。クララは命じられるがままに挟み撃ちをされている状況だというのに目を閉じた。直後ヘッドフォン越しでも分かる程の轟音が響く。


「!?」


 目を開けたい衝動に駆られるが必死に耐える。


「よし。エーレント伍長、今だ。撃ち落せ。クララもエーレント伍長に続け」


 その言葉で一気に目を開く。――目の前は赤黒い景色に染まっていた。クララを挟み撃ちにしていた右半分が壊滅状態だった。白いヴルムが黒く焦げ、次々と地上へ落下していく。


 一体何が……。


 そう思ってシュティルの黒いヴルムを探すと、後ろのモニターに姿を確認できた。ティーガーは大きな火炎放射銃を構えている。


 あの火炎放射銃……。物凄い威力だ。あれを持ち出されたらひとたまりも無い。


 クララは背中に鳥肌が立つのを感じながら左半分の敵に向けて銃を構える。エーレントはクララと逆方向から敵に弾丸を浴びせていた。

 火炎放射銃の混乱で敵は全く統制がとれていない。今や挟み撃ちしているのは敵でなく、こちら側だ。

 エーレントは火炎放射銃の登場に困惑することなく、次々と敵を撃ち落としていく。


 さすがは伍長。私もエーレント伍長に続かなきゃ。


 クララは操縦桿を強く握った。


 私も撃たなきゃ……。


 クララは銃の引き金を引いてエーレントと共に敵を撃破していく。

 あれほど苦戦を強いられていたのにシュティルが現れてから数分も経たずに敵は全滅した。



ここまで読んでくださってありがとうございます!特に賞に出す予定とかは今のところなく。ただ趣味で書いているのですが。それでも読んでくださっている方がいるだけで元気が出ます!


今回はシュティルの乗っている「ティーガー」の解説をちょこっと。

この話では火炎放射銃を持ち出していましたが、「ティーガー」には他にも色々な銃を持っています。なので総重量はかなり重いし、速度もそれに比例して遅いです。

今度「アードラー」みたいにちゃんとした性能書きます。

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