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誰かの生命に溶ける花  作者: ありよりのアリス
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1章 鋭利と痛みを貪る蜥蜴編2

聖戦の幕開けから、今現在、俺含め48名の刻印持ちが存在するとされている。正確な値ではないにしても、翡翠の庭だけで、5名の刻印持ちを自らの手で葬った。


果たして、この聖戦の終わりはどのような結末になるのだろう…。



ーーーーー



会議を終えその翌日、学校に登校し、俺は昨日貰った変死体事件の犯人と思われる人物情報を見た。


・外見は目撃者によると、女、子供、長身の男、老人と様々である。


・よって性別年齢ともに不明


・変死体はいずれも鉤爪で引っ掻いたような傷があり現場には鱗らしきものが落ちていることがあった。


この資料を見る限りだと情報が少ないな。サクラでもこれってことは相手は用意周到なのか、はたまた能力によるものなのか


まぁいずれにせよ杉山に任せとけば大丈夫だろう。俺、しーらない!


俺は思考を放棄し、眠気を感じつつ学校へと向かった。


学校に近づくと校門には先生と風紀委員が立っており、今日が朝の身だしなみチェックだということをすっかり忘れていた。


ガヤガヤと先生と風紀委員が生徒たちを止めては注意をして直させてを繰り返している。


まぁ俺には関係ない。


「そこの生徒、止まりなさい!」


(はぁ今日も眠いな。適当に授業サボろーっと!)


「だから、止まりなさいと言っています」


俺は自らの歩みが肩を掴まれ急激な停止命令をくらい一瞬転びかけた。その掴んだ人を一瞥すると彼女は風紀委員長である。三嶋 かなう委員長であった。


胸の高さまで伸びた黒髪はとても手入れがされているようでとても艶やかで顔立ちも良く、とても美形な人だと思った。



「え、なんでしょう?」


彼女は俺の胸あたりを指して注意してきた


「君、ネクタイが曲がっています。直してください」

「あ、すんません」

俺は風紀委員に詫びを入れ、ネクタイを直す。

まさか、ネクタイまで細かく注意されるとは思わなかった。


「次から気をつけるように」

「はい、わかりました」

まるで、杉山みたいにきっちりした人だなと俺は思いつつ、校舎へ向かおうとすると後ろから聞き馴染みのある声が聞こえてきた。


「遅刻〜遅刻〜やばーい!」


前橋環奈である。


いや、あいつ髪の毛とピアスと服乱れすぎ、終わったなと思いつつこの後の顛末を想像して、俺は再び校舎へ足を進めた。



ーーーー



昼休みになり、俺はいつものベストプレイスで飯を食べていた。ここは体育館の裏通路であり行事の時三年以外通らない道である。ここは海風を感じれるベストスポットである。そこのベンチに座り俺は昼飯を広げた。


たまたま一年ふらっと立ち寄ったのがきっかけで俺はここに飯を持ってよく晴れていればくるのだ。


「祭ちん、探したよ〜」

「カンナか、どうした?」

「いやー、べ、別に特に用があったわけではないんだけどね?一緒にご飯食べようと誘おうとしたらさ、いないんだもん」

「そうか、それは悪かったなで、用事は?」

「今言ったじゃん!」

「は?」

「一緒に食べようって!」

何言ってんだこいつは、俺のこと好きなの?告っちゃうよ?そして振られて俺は泣く。よし、ここまで想像できた俺のシミュレーション完璧。


告白はやめよっ♡


「いや、なんか話があるんじゃねーの?」

「へ?なんもないけど?」

「本当に俺と一緒に食べにきただけかよ」

「そーだってさっきから言ってんじゃん」

「何?俺のこと好きなの?」


一瞬の静寂の後、環奈の顔が高潮していき、俺は背中を思い切り叩かれた


「そ、そそそ、そんなわけないじゃん!馬鹿じゃないのその自信過剰なとこは素直に引くわー!!あーきもいきもい!」

と捲し立てるように言葉を発して手をブンブン仰ぐようにして必死に俺をディスってくる。


そこまで言わなくてもいいだろうと俺は心の中で泣いた。


「もういいよ、わかったから流石に俺泣くぞ」

「ほんっと祭ちんバカだよね!バカバカ!」

「バカバカうるせーぞ、これでも学年一桁代だぞ舐めんな」

「私のが成績良いもんね!」


そうでした。こいつこんな金髪で派手なギャルっぽいのに成績は入学生代表だったな。


「でさ、祭ちん話変わるけど、なんで今日、朝の身だしなみチェックのこと教えてくれなかったのさ!めっちゃ怒られたんだかんね!」

「いや、知らねーよ自分でチェックしとけ!てか、身だしなみ直せ」

「嫌ですー私は私らしく生きるのです!」


こんな他愛のない話をしつつ昼休みも終わりかけの時

コツコツとこちらに近づく足音が聞こえた


「あら、先客がいたのね」

「げっ!三嶋 かなう!」

「げっとは何ですか、カンナさんあら?そちらは今朝のまさかボーイフレンドですか?」

「違いますぅ祭ちんは私の下僕なんですぅ!」


と憎たらしく舌を出して相手を挑発する環奈。てか下僕ってなんだよ初めて聞いたぞ


「おい下僕って!」

「まぁそれはどうでもいいとしてお昼ご一緒していいかしら?」

俺はとなりのベンチに移り席を空けた。


「わざわざどうも下僕さん」

「いえいえって下僕じゃないです!」

「いえ、すいません名前をご存知ないもので」


この人きっちりとしてユーモアとか冗談とか言わないと思ってたんだがこんな一面もあるんだなと俺は少し意外だと感じた。


「鮎に川に祭りとかいて鮎川祭っていいます。1年生です。以後よろしくお願いします」

と俺は手を頭の上から腰あたりに下ろして貴族風の挨拶をした。


「ええ、よろしくお願いしますね。私は風紀委員長をしています。三嶋かなうです。2年生です。鮎川さんまたネクタイ曲がってますよ?」

「あ、すいません」


と俺はまたネクタイを直している。


「三嶋かなう細かい〜それくらいいいじゃんね」

「前橋さん、あなたはダメダメです!第一に校則でいいと言われているからと言ってその金髪とそのピアスその次に服装の乱れ、服装の乱れは心の乱れですよ」

「うるさいなぁー」


やいやいと環奈とかなうは揉めている犬猿の仲ってやつなのだろう。


そうこうしているうちに昼休みの終わりを告げる予鈴鳴りだした。


「あら、もうすぐ授業ですね。戻りましょうか」

「そうですね、じゃあ、俺は飲み物を買っていくのでここで」

と俺は次の授業はサボる気でいたので風紀委員長にバレる前に退散しようとした。


「あ、祭ちん、次の授業は現国じゃん!サボるの?私もついてくー」

「お、おい!バカ!なんで言うんだ!」

「鮎川さん?サボるのですか?」

目が笑っていないが明らかに訝しむような微笑みにより俺は何も言えなくなってしまった!


環奈の言葉に素直に反応してしまったため風紀委員長に2人ともワイシャツの襟を掴まれそのまま教室へ連行された。








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