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誰かの生命に溶ける花  作者: ありよりのアリス
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1章 鋭利と痛みを貪る蜥蜴編

いやー大変ですね

あれから時がたち俺も高校1年の春を迎える。


クラスメイトたちが談笑しているのを俺は俯瞰していた。

「おはー祭ちん、どったのー?ぼーっとして」

「環奈か、いや別になんもない」

「てか、聞いてよー、この間の休日にさぁあまた変死体事件やってんのー祭ちん誰かやっちゃた?」

「いや、俺じゃない」

「そっかーまぁまた今日の夜の会議で今後のこと決めよー」

とひらひらと手を振って自分の教室に戻っていった。


ソロモンと会ってから2年が過ぎ俺と前橋環奈は共闘関係にあり、とあるレイドに入っている。

携帯のディスプレイを操作して俺は環奈が言っていたニュースを調べた。


市内で獣に襲われた様な鉤爪後の死体が数十人に及ぶ。警察は連続通り魔と見ていると記事には書いてあった。


これをみる限りまだ俺たち刻印持ち(ホルダー)とは考えにくいんだが、環奈は何かを感じ取ったのだろう。

「まだ決まったわけじゃないし気にすることもないか」


ーーーー


俺はとある廃墟の一室に来ている。今日の会議のためだ。

コンコンと扉を叩く

部屋は薄暗く月明かりが差し込む程度で近くに机を囲むように椅子が並べられている。

「はいれ」

「こんばんはー」

「おー祭ちんがきたねー全員しゅーごー!」

快活な環奈の声が響き、その場にいたメンバーたちが次々と席につく。俺が所属しているレイドは全員で10人おり、みんながひとつ上か下かの年齢差である。今日は2人休みで計8人の出席だ


「遅いぞ鮎川」

「いや、すいません。寝坊しました。」

「なんたる体たらくそれでも翡翠の庭の副団長か!」

「いやー面目ない」

席について早々俺に注意をしたのは眼鏡をかけいかにもザ・真面目系というのが似合う青年歳は杉山 裕輝(すぎやま ゆうき)だ。同い年で規律を重んじる彼はとてもルーズな俺にいつも注意してくる。

まぁ俺が悪いんだが。


「まぁまぁそのへんにしーや」

助け舟を出してくれたこの人は白銀色の髪は耳にかかるほど長く癖のひとつないストレートヘアーで目は見えないこの人は時田 景光(ときた かげみつ)

「しかし、時田こいつはいつもいつも遅刻をして」

「まぁ祐輝の言ってる事が正しいんやが、会議を早う終わらせたいんや、明日早う起きないかんのでな。注意は後でもできるやろ」

時田は現在高校生ながら自分で起業し、社長をやっている秀才である。

いつもいつも、会議に参加するのはとても律儀なやつだと思う。忙しいだろうに、一番に来るらしい俺はいつもドベだから知らないが。

くそう。助けるなら最後まで助けやがれと俺はいつも思う。まぁ俺が悪いんだが。

「鮎川、会議後逃げるなよ?」

「は、はい。」

俺は会議後の説教タイムをどう逃げるかどう乗り切るかで頭を抱えた。




ーーーーー




「では、今日の議題ついて私から説明させていただきます。」

眼鏡をかけたおさげ髪のいかにも委員長みたい姿勢良く話す女の子は木田 桜(きだ さくら)である。


彼女はこの翡翠の庭の最古メンバーの一人である。


最古メンバーは俺、環奈、時田、木田、杉山、団長の有岡 光圀(ありおか みつくに)の6人である 


「ここ最近起こっている変死体の事件です。我々、翡翠の庭ではこの変死体事件を放置するか排除すべきかを決めたいと思います。」

「いや、少し待った!確定したのか?俺たち刻印待ちって」

「そうですね。実際に見に行きました。私のパートナー曰く確定と言ってますよ。」

そうサクラが言うとみんなは納得してミツクニの方に視線を送る

「では、まず多数決をとろうか、では、放置のものから挙手してくれ」

ミツクニがそういうと3人が手を挙げる。


「ふむ。この時点で排除意見が多いが、放置を選んだものたちに意見を聞くとしようか、では遅刻魔から」


団長がそういうと視線が一気に俺に向かう。


「いやいや、なぜ俺にみんな視線を向ける?」

「異論はないと思うのだが?」


と杉山がいうと皆が一斉に頷いた。


「へいへーい、じゃあ遅刻魔の俺から述べますよ。ただ単に排除するにしても、場所がわからないうえに相手の能力もわからない状況で動く必要性がないと思いまーす」

「じゃあ場所がわかって相手の能力もわかればいいのだな?」

ミツクニがいう

「まぁそうですね。能力と場所がわかれば杉山あたりがやってくれると思いますよ」

「おい、なぜそこで俺に回す。お前さては面倒だから

放置を選んだな?」

「ちがいますぅー、リスク計算しただけですぅー」

と嫌みたらしく俺は杉山に口を尖らせて言った

「じゃあ、次、清水さん意見があるなら教えてもらっていいかな?」

と優しく諭すように団長はいう。


清水 千秋(しみず ちあき)さんは最近入ったメンバーで髪はセミロングで麻栗色の髪をした女の子である。


「えっと、私は自分に降りかかる火の粉ならはらうスタンスなので他にやってくれる人がいるのなら別に」


淡々と冷たい印象をあたえかねないその物言いだが、彼女はとても美人な部類なのですごく様になるという言う人によってこれほど違うものなのかと俺は思った。


「なるほどでは、最後に白部(しらぶ)意見を述べてくれ」

「はい、自分は祭さんの意見と同じです!リスクを見た時にまだ早急に動くべきではないかと!」

「さすが、ヒロヤわかってるぅー!」


俺がサムズアップして白部 ヒロヤに合図を送ると

ヒロヤは少し照れながらサムズアップをした。


「ヒロちん、祭ちんのこと好きすぎー祭ちんが逆だったらこっちだったんじゃん!」

と環奈がそういうと白部は慌てながら反論した。

「いえ、そんなことは!ただ祭さんと同じ意見だっただけで…」

「そんなこと言って前の会議でも祭ちんの味方だったじゃーん」


やいやい、二人で話しているのを横目にミツクニは顎に手を当て考えていた。


「そろそろまとめましょう。」


サクラが手を叩き皆の注目を集めながらそう言うとミツクニが咳払いをして結論を出した。


「よし、排除しようか。主だって任せるのはそうだなこの場合、ユウキが適任だろう。相手の能力も場所もわかっていないのは確かだしな」

「いぇーい、頼んだぜユウキ」

ユウキはこちらを睨みながらミツクニの話を聞いている。


「しかし、遭遇した場合、その限りではないその場で排除すること、わかったか?祭?」

「なぜ俺だけ名指しなんだよ」

「しっかりと釘を刺しておかないとお前はサボるからな」

と笑いながらミツクニは話す。


「へいへーい、わかりましたよちゃんと遭遇したらやりますよ」

「ちゃんとやるんだぞ?」

「俺は聞き分けのない子供か!」

そう言うとユウキがこちらをみて

「聞き分けのない子供のがまだマシだ」

と言ってきた。

みんながそれに頷く。え、ひどくない?俺泣いちゃうよ?


そんなこんなで会議は終わり、俺はユウキに2時間の正座ともに説教された。


くそ、逃げきれなかったか




投稿頻度は低いので

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