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異世界×プロジェクトマネジメント  作者: 爽一郎
2章 要件定義すべし
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第28話 プロジェクトはフェーズ分けするべし

このパーティーは、ジュドーや総指揮官グレンダールの助けもあって、すぐに結成された。

あの夜にギルドでジュドー、ランペルツォン、レインと集まってプロジェクトの体制表や目的を作った後、次の日にグレンダールへ承認を得た。

未確定な要素も多い中、グレンダールは承認をしてくれた。


だが、費用については早いうちに出すように言われた。

これは、グレンダールというよりは国の経理担当の人間からとても声高に言われているためらしい。

隣国との緊張状態もあり、国庫を圧迫するようなことはしたくないということなのだ。そのため、コストには注意が向けられている。


ヒロはプロジェクト体制表と目的、概要スケジュールができたところで一息ついた後、まずは初めのフェーズであるゾームの調査のタスクを明確にしていくことにした。


プロジェクトというのは元来、既存の組織では対応できないもののために行う活動である。

どうやって顧客の要望に適ったシステムを作るのか?どうやって業務改善するのか?

そんな新しい目的に対しては、既存の組織が持つ日常的な業務では答えがない。


だから、プロジェクトを立ち上げて進めるのだ。

その性格上、プロジェクト目的の達成のための道筋が分からないものも多い。

これまでやったことが無いものなのだから、当たり前だ。似通った経験はあるにせよ、全く同じではない。


そんなプロジェクトにおいて、プロジェクト全体のタスクを細かく初めの時点で明確にすることはできない。


何せ、分からないのだから。


今回のゾーム討伐プロジェクトも、そんな未知のプロジェクトと言える。

初めにどれだけ詳細に予測しようとしても、後続のフェーズにはずれが生じる。


そのため、ヒロはプロジェクトは進め方を大まかなフェーズに分けて考えることにしている。


今回は、次のフェーズ分けにしている。


フェーズ①ゾームの調査

フェーズ②兵器の設計

フェーズ③兵器の構築

フェーズ④実践投入

フェーズ⑤改善


全体的な概要スケジュールを作成した後に、次に始めるフェーズの詳細スケジュールを考えることが多い。


各フェーズを始める前に最終アウトプットを明確にして、タスクを詳細化すること。

それが、これまでの経験上このプロジェクトがうまく進むとヒロは考えた。




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