表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒歴史戦線〜交わることのなかった異能力が今交差する〜  作者: 神無月エミリア
幕間の物語
27/38

暗躍する2人

 --新宿ウルフ本拠地--雑居ビル屋上--


「なんだいきなり呼び出しやがって!」


時刻は午前3時、辺りは暗く静まり返っている。人を呼び出す時間としては余りにも適してない。そんな真夜中にエニグマは切矢を屋上に呼び出していた。


「いやはやすまないね。切矢、君に頼みがある。これは僕の力を注ぎ込んだ特殊な輝石なんだ。これを使って長野県にある山田神社の蛇石に封印されたと言われているヤマタノオロチを具現化させてほしい」


エニグマはペンダントにはめ込まれた黒い輝石を見せながらそう言った。


「前から聞こうとは思っていたが、てめぇは一体日本で何をしようとしてやがる? 具体的には何が目的なんだよ? それに龍ケ崎歩を生かしておかなきゃいけねえ必要がどこにある!」


切矢は面倒くささやイラつきを隠そうともせず乱暴に頭をかいてエニグマをギロリと睨み付けそう尋ねた。


「僕の目的はエデンの創造……その最初の実験台にはサブカルチャー、そして偽りの歴史に溢れるこの日本こそ相応しい……そして龍ケ崎歩はその最後のピースに成り得るからさ」


「エデンの創造だぁ? ……俺にはその話が全然っ理解できねえがまあいい。但し1つ条件がある。もっと強力な力をよこせ」


その言葉を聞きエニグマが顎に指を当て少し思案する素振りをした後こう言った。


「ふむ……まぁいいだろう。この一連の任務を遂行してくれたら必ずや望みの力を与えてあげよう。もっとも、新たに能力を定着させる事に君の体が耐えられるかどうかまでは分からないけどね……グラムもまだ君の事を嫌っているようだ……ではよろしく頼むよ」


エニグマはそう言い残すと右手を前に翳すと目の前に亀裂が走り異空間が開いたかと思うとその中に消えていった。


会話が終わった切矢はポケットからスマホを取り出し連絡を取り始めた。


 「あー、妖か。お前に名誉挽回の機会を与える。仕事だ、神咲かんざきと一緒にヘリを用意して屋上に来い。長野に向かうぞ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ