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孤独の理想郷で君を思い出す。  作者: 城をまもりし溝
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この世界を解いてみせるよ

〈序章〉

「一体、何の話だろうか?」

この、目の前に広がる景色。人は自分以外にいるのだろうか?誰かがいそうにも思える。だが、誰一人居ない気もする。とても不思議な世界だ。

時間は待っているのであろうか?時計は動かない。ただ、時間は待っていないことはわかる。なぜなら、さっき、何をしていたのか思い出せない。ここには少し前からいるが、その時からの記憶が全くと言っていいほどない。自分が前居た世界での事も少ししか思い出せない。

すぐに睡魔が襲ってくる。あぁ、こうしてまた、一つずつ記憶がある薄れ、消えていくのであろう。


「さて、何をしていたのだろうか?」

また、何かを忘れてしまったようだ。それすらも思い出せなくなる。もう、何もかもが最初からインプットされていなかったように。毎回思う疑問、何故私はこの空間、世界に居るのだろう。いずれ、何処と無く見つけたこの書物も無くなるのだろう。あぁ、帰りたい。もう一度だけでいい。元の世界を見してくれ。帰らせてくれよ。


「トキだけは過ぎていく」

もう、諦めるしかないのか。この世界だって考え方ひとつでは悪くないのかもしれない。だけど、なにかがおかしい。わからないけど、この世界はどこかくるっている。教えてくれ。自分でも何となくわかる。もう、トキがないことを…


「意識が…」

あぁ。もう、おしまいなのかな?何もかんがえられなくなってきた。私のそんざいすらわからなくなってくる。そうか、私のそんざいを私がわすれたのかな。この世界にただひとつあったとされるこの本をよみかえしても、よみかえしても何かがたりなくなってくる。そこだけが絶対にわからないようにくさりにつながれている記憶みたいだ。これも、神様の思う通りなのか…


「ハハハハハハハハ!」

このせかいがくずれてる!もう、どうしようもないよ!このせかいはもとからそんざいしてはいけなかったんだよ!だから、このせかいはもうなくなったほうがいいんだよ!だから、それとどうじにわたしもきえる!さいしょからなかったように!アハハハハッ!ぜんぶきえてなくなってしまえばいい!


もし、この世界にはいったのならば


「この世界は私のモノ。誰にも渡しはしない。」


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