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前半(3)

慎二は合宿へ向かう途中に、

先生と後輩が誘拐された。

犯人はなんと・・。

ゲームを楽しむためだったというが・・・。

井口はそのころ、カブトムシを一匹しか捕まえておらず、苦戦中だった。

井口は合流した宇田と一緒にカブト狩りをしていた。

雑木林に一本一本宇田が蹴りだして落ちてくるのを待っていた。

しかし、そう簡単に落ちてくるものじゃないと、諦めかけていた時、

宇田の頭になんかが落ちてきた。宇田は頭から取り出すとそれは

カミキリムシだった。宇田は舌打ちをして地面に叩きつけた。

宇田は悔しくて目の前の木をもう一回蹴飛ばした。

そしたら今度はカブトムシが落ちてきた。

宇田の目はカブトムシから離れず、ずっとカブトムシを見ていた。

「おい、宇田何している、さっさとさが・・・ん?」

井口は宇田の方へと走っていった。

そこには背中に『亡』と言う漢字が書いてあった。

宇田はまだ、カブトムシを見ていた。

「おい、宇田」

井口は宇田の耳に叫んだ。

やっと気がついた宇田はびっくりしていた。

「やっと2匹目だな」

井口は宇田からカブトムシを取り上げ、虫かごに入れた。

「あ、あぁ、」

宇田は、井口にカブトムシを取られて落ち込んでいた。

さすがにかわいそうだと思った井口は宇田にカブトムシを返した。

井口の手から宇田の手へと渡すときだった。

カブトムシはどっか飛んでいってしまった。

「おい、何している、早く追うぞ」

と井口が宇田を引っ張り、カブトムシを追っていった。


その頃、磯原と畑口のペアはまだ一匹も捕まえていなかった。

磯原は虫が好きで木を蹴って、落ちてきた虫は何でも触って畑口にその虫について

説明していた。しかし畑口にとってどうでもいい雑学だった。しかし、磯原の目は真剣だったので

とりあえず、首を縦に振っているだけだった。そんな事だからカブトムシなんて見つからないのだと

畑口はぶつぶつ言っていた。そんな時、大きい木の中央にカブトムシがいたのだ。

磯原は虫網を構えて狙いを定めた。次の瞬間、

「捕まえた!!」磯原の声は雑木林に響き渡っていた。

さっそく畑口が磯原に寄ってきた。『2』と書いてあった。

畑口は何の漢字か、分からず頭をひねっていた。

とりあえず畑口は皆にメールをした。

これでやっと一匹だな。磯原はいきなりやる気が増してきた。

合計8匹。残り22匹

やっとカブトムシが木に止まった。だが、高さは結構あった。

軽く3メートルはあった。

井口と宇田は一生懸命木を蹴るがなかなか落ちてこなかった。

「ちくしょう。」二人はだんだんイライラしてきた。

蹴って5分ぐらいだろう、やっと落ちてきた。

宇田は捕って素早く虫かごに入れた。

宇田はほっとしてメールをした。

その時だった。メールだ。

宇田の携帯にメールがかかってきた。

「現在6時半、腹が減ったと思うからこちらで飯を用意した。

7時までに本部にとって来い。遅れたら無いと思え。」

「マジかよ、俺が行くの?」

宇田は一回ため息をついた。宇田にかかってきて井口にかかってこないってことは、

「お前が行けよ」井口はそう言った後、宇田から姿を消した。

「しかたがねーな、行こう」宇田は本部へと急いだ。


堀山の携帯からメールが届いた。

「今、飯を配られたから、欲しかったら本部に着てね。

何時でもいいよ」

メールの先は宇田だった。

慎二はカブトムシが見つかったのかと思ったが、飯だったとは・・・。

「どうする、行く?」

堀山は慎二に問いかけた。

「いや、まだ探そう、今日で20匹は行きたいね。」

慎二はそう言ってカブトムシ探しに集中した。


堀山の携帯が鳴り出した。

堀山はメールの内容を読んだ。

「いつまで探しているの?もう2時だよ。

早く戻って来いよ」

堀山は周りを見渡すと純粋な黒で辺りが染められていた。

携帯を見るともう、朝の2時だった。

二人は急いで本部へと向かった。


本部には皆がいた。二人は最後だった。

大体の人は各部屋にいったのだろう。本部にいたのは児島と松浦と磯原と大沼だった。

俺たちの帰りを待ってくれたのだと思うと嬉しかった。

とりあえず、捕ってきたカブトムシを渡した。

「すごいじゃないか、6匹も捕まえたのか」

二人は“まあね”と顔を赤くして座った。

「合計は」慎二は児島に聞いた。

「まぁ、君達のおかげで21匹だ。」

慎二は順調だと感心していた。

早速、慎二と堀山は飯を口に運びながら話を聞いた。

「実は、暗号の事だが・・・・」

児島は目をそらして首を横に振った。

「分からないか・・・・。」

慎二はそれに察して一回ため息をついた。

「でも、暗号は関係ないでしょ、30匹捕まえればそれでいいのでしょ?」

慎二はこの空気を変えようとしたがダメだった。

「宇田が飯をもらうとき言ってきたのさ、もうお前達が、気がついての通り

暗号を隠した。ルールを少し変える。カブトムシを全部集めてそして、

暗号の答えも答えなければ終わりだ。これを皆に伝える事だな。」

それを聞いた慎二はさらにため息をついた。

「まじかよー」堀山は大の字になって空を見つめていた。

「あのさぁ、なんにも書いていないカブトムシもいたんだけど・・・。」

「あぁ、これね。おかしいと思うけど他の種類と同じだよ」

慎二はほっとした。もしそれが違う奴だったら後で暗号を解くときにややこしくなるから。

慎二はやっと最後の飯を口に入れた。

「ところで、これからの方針などあるかな?」

慎二は児島に聞いた。

「それが、まだ話し合ってないんだ。でも俺としては2,3人暗号を、

説く係り欲しいね。」

児島もあくびをしながら答えた。

「そうか、明日は何時に出発すればいい?」

慎二は早く寝たかった。

「その時に起こすよ。」

「分かった」

慎二はそう言い残してその場から離れた。

慎二は部屋に戻った。

部屋には皆寝ていた。

堀山は早速倒れて寝てしまった。

慎二も上着を掛け布団代わりにして横になった。

慎二はそのまま眠りについた。


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