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監視する者 (1)

投稿にかなり間が開きました、すいませんm(__)m

これからは間隔を短くしていこうと思います。

なにとぞお願い致します。

1999年10月19日

午前7時00分00秒

「アサダヨアサダヨ」

「オキテオキテ」光途 蘭希は目を覚ます。

夢を見た、女の人が殺される夢。なにを言っているそれは現実だ、光途 蘭希が幼少の頃見た景色いや殺人現場。

「タスケテ」

「オネガイ」

「ユルシテ」

その言葉は光途 蘭希に向けて発せられたものなのかはわからない。

「私が」

だがその言葉は光途 蘭希の心に絡みつく。

「なにを」

そして彼の人格を変えた。

「シタッテイウノ?」

彼女はなにもしてない、普通に暮らしていた、

家族もいた、

夢もあった、

と、思う。

彼の言葉は曖昧だ。

思う。たぶん。わからない。ときどき。etc


いつからだ?

純粋で正直者でクラスのヒーローだった彼はいつからこんなふうになってしまったんだ?

彼女の死を見てからだ。

名前も知らない。

話したこともない。

目があったこともない。

そんな彼女の死を見てから彼は変わった、いや変わるしかなかった。変わらなければいけなかった。

彼女が死んだことを認めたくなかった。自分のせいで死んだことを認めたくなかった。自分が助けなかったことを認めたくなかった。


だから彼は曖昧だ。






いやこれは間違いだ、彼だけじゃない人間なんてものは曖昧だ。

金が欲しいのに働かない。

友達がほしいのに引きこもる。

楽がしたいのに仕事をやめない。

死にたいのに死なない。


彼がそうなったのも普通なのかもしれない。

そう普通なんだ。

彼もイレギュラーではなかった、まぁ田んぼと種がよくとも産まれてくるものがいいものとはかぎらない。

はぁ…これで652489人目だ、まぁもう一人のほうはなかなか優秀だイレギュラーの可能性もある。

あちらは心に闇があるがね…

光途 蘭希は…精神への侵入、記憶への干渉、臓器の把握、彼の子だからここまでしたが、もういいだろう。


7時45分41秒


いつもどおりの時間に、光途 蘭希が家を出る、

同時に、彼への監視はなくなった。

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