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クラシキ ユウヤ (参)

一時間目 現国 異常無し

二時間目 数学 異常無し

三時間目 地理 異常無し

四時間目 生物 異常無し

五時間目 英語 異常無し


全日程完了 異常無し


終業の鐘がなる。

今日は部活動も委員会活動も全て無い。

よって、全ての生徒達は帰路につく。

暗式 雄夜も例外では無い。

だが暗式 雄夜が学校を出るのは少し遅かった。担任の朝日先生に頼まれ事をされていたからだ。

彼が下駄箱に付いた頃には生徒の姿はなかった。

皆早々と帰路についたのだろう。

暗式 雄夜が校庭に出ると素晴らしい景色が待っていた、夕日に照らされ赤みをおびた校庭は暗式 雄夜の熱に犯された体を癒した。


まぁ一応説明しようか、彼は美しい景色を見るのが好きだったいや、愛していた。

趣味は人間観察に似た風景観察と言うやつだ。

そんな彼だから何気ない風景でも体が癒されるのだろう、その感性は常人とはかけ離れたものだ。

彼がそんなものに目覚めたのは中学生から、まぁ正確に言うと彼が光途 蘭希を超えた時。

そう彼が友を失ってからだ。

いや失ってはいないのか、世界という友ができたのだから。


美しい景色の中に害虫がいた。

「やっと来た、やけに遅かったな」

うるさい・うるさい・うるさい・うるさい・うるさい・うるさい・うるさい・うるさい・うるさい!

お前のせいで景色が汚れた。

「朝、苦しそうだったからさ様子をね」

お前のせいで景色が腐った。

「熱あるんだろ?大丈夫か?」

お前のせいで景色が消えた。

「おい、本当に大丈夫か?」

お前のせいで景色が死んだ。

またお前だ、いつもお前だ、やっぱりお前だ、必ずお前だ、絶対にお前だ、お前が俺の心を腐らせる。

「大丈夫じゃないんなら休ん……」

なにも聞こえない。

走る。

なにも居ない。

走る。

なにもない。

走る。

数分ほど走ってから後ろを向く、誰もいない。

あるのは美しい景色だけ。

笑みがこぼれる。


あぁもはや熱など関係ない、この景色の中なら暗式 雄夜は無敵だ。


そうして彼は、帰宅をカイ死する。



次でクラシキ ユウヤ編は終わりです。

クラシキ ユウヤ編が終わってからが一応本編です。

まだまだ未熟ですが見守っください

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