表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

夢の場所に 〜prologue〜

〜プロローグ〜


音が聞こえる。

眠っている体に命令する。


うるさい音を止めろ


ピピピッ、音が止まる、目を開ける、体を起こす、辺りを見る、部屋をでる、辺りを見る、階段を降りる、顔を洗う、朝食を作る、机に並べる、彼女を起こしにいく、階段を登る。


「ピノ、ご飯だよ」


返事はない、あるはずがない。

「ああ、久し振りにやったなこれ」

約十年ぶりだ、いや彼女がいなくなってすぐはこういうこともだびたびあったが、近頃はなくなっていた。

彼女の事を思い出す。


数十年前、僕は吸血鬼と出会った、そして魔導師と出会った、父とも出会った、全て僕の心に刻まれている。

なにもかも懐かしい、ああ、いいことを思い付いた、かなり急だが日本に帰ろう。

彼女と過ごした家に。

皆と過ごした街に。

今週は仕事でいけないが。

あの人に頼めば来週には日本にいるだろう。

そうだ先輩も誘ってみよう、きっと喜ぶはずだ。

ああ、これでめんどくさかった仕事にも精が入る。

よし、すぐに仕事にいこう、すぐに終わらせて日本に帰ろう。

ああ、顔のにやにやが抑えられない。

こんなにワクワクするのはずいぶんと久し振りだ。



そして僕は時代を遡る。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ