サイズ変幻自在
異世界の広さ、舐めてました。
えーとえーと。
「ここ、どこだ…」
はじめての森は、一日で抜けれる距離ではなかったようです。
絶賛迷子になりました、聖名明です。
☆
前回の続き。
ぽぽーん。
『クエスト:街を発見せよ!
内容:ねえ、未開の土地じゃないんだから地図とか調べて移動しようよ…』
ノリノリでクエスト出した癖に、内容が微妙なのは神様の仕様だよな。
ということで俺は他の街に行くために、はじめての森を抜けに来た。
…なんで森抜けようと思った、と思った人いるだろう。
早い話が監視がついているから、だったりする。
森に入るのにも監視はついていたのだが、入ってしまえばこちらのモノ…というか、俺から離れると森の中で魔物に遭遇してしまうため、自然監視をしている騎士は撒けるのである。
この手を使わないわけにはいかないだろう。
という事で森の近くまでぶらっと来た後、スタートダッシュで引き離して森にはいりました☆
その後隠密?(何故か魔法にあった)を使って隠れて、撒きました☆
はっははは、隠密使ってる時点でお前ステータス隠す気あるのか、と言われそうな気もしたけど見つかんなきゃいいんだよ見つかんなきゃ!
ビバ! 一人身。
まあね、ぶっちゃけね。
交渉して出入り口から街道歩いて行けば着くんじゃねとは思ったんだけどね。
変なのゾロゾロ連れて行くのもアレだしさあ。
ここは一人旅としゃれこもうと思ったわけですよ。
ハイ、持ちモノ。
お弁当4食分:今日の夕飯+明日の分のモノ色々。
水筒:水は必須です
服:濡れたら嫌じゃん?
武器:なし
防具一式:一応装備したままです
袋:マジックアイテム。別名弁当袋
以上!!
「想像以上にヤル気のない装備だった…」
いや、水は別に魔法でも出せるんだけどね。
寝袋? まあスノーでも抱きしめれば暖は取れるんじゃね?
たき火? その辺にある木を燃やせばいいんじゃないかな、料理作る時に習ったよ。
うん。
旅、出来なくはないよね。
色々間違ってる気がしないでもないけどね。
「休日取れてないから、明日一日でどこまで進めるかが鍵だよなあ」
でもとりあえずは寝る準備、という事でスノーを手元に呼ぶ。
あん? なんで寝るんだって?
迷子になったらとりあえず朝になるまで動かない方がいいよね、という。
太陽見れば方角もわかるしね!
そもそもなんで夜に出歩いてるんだっつー話だが、それはまあそれ休日が週1なんだよ俺。
今日の仕事が終わった後、そのまま森に突っ込んだので仕事帰りです。
当然数時間歩いただけで近くが真っ暗になった。
木の陰から空は見えてるし、いい星空だけどね。
「くーるぅ?」
「ま、飯飯。異次元ポケットは時間が止まる分、なんでもいれてられるのはありがたいよな」
手元に出した串焼きに、目を輝かせて突進してくる鳥をいなす。
串に刺さってけがとかマジ洒落にならんしな。
袋内で眷属増殖された時はマジどうしようかと思ったもん。中で時間止まってるから召喚されたまま消えもしないし、重さだけはどんどん増えるしさあ。
1匹1匹出すのに相当時間がかかったので、眷属を呼ぶような出来事は避けさせていただきます。
だから串を抜くまで突進すんなっ!
どんだけ欠食児童なんだよおまいは!
「スノー、おすわり!」
「く、くるうぅ…」
飯を終え、ご満悦の(でもお座り状態)スノーを抱きかかえる。
さて寝よう。さあ寝よう。もう寝よう。
うむ。自分で思っていたよりこの抱き枕半端なく暖かい。普通に寝れる。
と思っていたらスノーが鳴いた。
「くるー! くるるぅー!」
「あん? なんだ?」
少し離れて胸をドンと叩く鳥。
なんだなんだ??
何を任せろといいたいんだこの鳥は?
「くる!」
鳴き声とともにビックになる鳥。
って、なんだと!?
サイズが小さくなったのは見たけど、大きくもなれるだと…!?!?
「天然羽毛布団…!?」
「くる!」
何故か羽で親指を立てたかのように ぐ! とポージングするスノーがたくましい。
さぁこい! とするので迷わず俺はダイビングした。
ぼふん!
「うわぁ…マジ気持ちいい…」
抱きかかえてぽかぽかとかそういうレベルじゃない…!
何これマジ布団。
眠気がやばい…ッ!
…Zzzz…。
鳥がでかくなるならそもそも飛んで旅すればいいんじゃね、と気づいたのは翌日の朝だった。
ぽぽーん。
『クエスト:空の旅
内容:そもそも魔法でも飛べるんだけどね!!!! いい加減魔法に慣れた方がいいとおもうよ!』
報酬:多分食べ歩き出来る?
うるさいやい!
報酬まで疑問形とかヤル気なくしすぎだろ!




