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第12話 面白いやつだ

「さて、まだ特別席は空いておるぞ? 希望者はおるか?」

「殺してやる! 今ここで!」

 先ほど王に噛み付いた金髪の少年が、獣のように飛びかかった。なんなの、この並外れた度胸と憎悪は。まるで、あの王を殺すことだけが彼の生きる全てであるかのように。

「これを見てなお立ち向かうか。面白い奴だ」

 激しい抵抗の末、少年は複数の兵士たちに床へと押さえつけられた。とはいえ、彼は只者ではない。すでに屈強な兵士を何人も床に這わせている。

「トラヒム! いいから私と戦え!」

「気に入った。お前を殺すのは最後にしてやろう」

 王が薄く嗤った直後、足元の床から白く濁った謎のガスが勢いよく噴き出した。

「くそっ!」

 男の子の悪態を最後に、私の視界も急激に暗闇へと沈んでいく。

「先ほど告げたとおり、まずは半数になるまで殺し合え」

 意識が薄れていく中、王の冷酷な声だけが脳内に直接響くようにこびりついた。

「逃げ隠れするのも手の内だが、他者を倒すたびに己の血に眠る力が目覚める。残酷なまでの差がつくほどにな」

 何よそれ。殺し合わせる気満々じゃないの。

「死地を越えて、余のもとへ辿り着いてみせよ。さすれば、お前たちの望みを叶えてやってもいい」


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