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賢者と大魔導師の再会、そして賢者がやっちまってる

今後、マウグス・リリィをヴァイオレット・リリィという名前に変えさせていただきます。これは単純に私自身が彼女の名前に疑問を持ってしまったからです。申し訳ないです。

あと、ファミリーネームの概念が今までごちゃごちゃになっていましたが、ここで統一させていただきます。

〇〇・××なら××の方をファミリーネームにさせていただきます。

今まで出したお話も名前やファミリーネームの扱いを直したと思いますが、私自身が間違えて書いてしまったりしだ場合は教えてくださると幸いです。

「久しぶりだなエメル・サフィス」

「久しぶりですねヴァイオレット・リリィ」


 互いにそんな挨拶をした僕は彼女に近づき手を拳に変えて彼女に殴りかかる。


「何が『聖人君子の魂』ですかぁあ⁉︎」


 そのまま真っ直ぐ拳を彼女に飛ばすが


「私のような素晴らしい人間はなかなかいないだろう?」


 彼女は宙を舞っていた。

 学校にいた頃に見た事のあるずいぶんと懐かしい魔法だ。


「“風よ!矢となり!我が好敵手に当たれ!”」


 彼女も負けじと詠唱し細い風の矢が真っ直ぐ僕の足に飛ぶが、


「“発射”!」


 彼女が詠唱している時に描いた魔方陣で対応する。

 魔方陣からは複数個の小さい光の玉が出て風の矢を砕く。


「それは何重の魔方陣だ!」

「秘密です!」

「では、暴くとしよう!……何!?」


 彼女が驚いた声を上げる。

 理由は簡単だ。

 今、僕等はヴァイオレットの家の中では無くその家の近くの草原にいる。

 あの魔方陣にはこっそりと、


「短距離ですが瞬間移動の魔法が描かれていました!」

「瞬間移動だと!?」

「はい」

「なるほどな……」


 ヴァイオレットはそれを聞いた時は驚いた顔をしていたが、今は何か企んでいる顔をしている。

 ……何かされる前に倒す!


「“発射”!」


 さっきと同じように魔方陣から複数個の光の玉を出すが、


「飛ぶ玉の速さを変えてみました」


 一個一個の速さが違い、対応が難しくしてある。

 さぁどうするのか?


「瞬間移動か……それってつまり……」


 ヴァイオレットが不敵な笑顔で


「こういうことか?」


 一瞬でこちらに来た。


「え?えぇぇぇええ!!」


 彼女も瞬間移動の研究をしていたのか!?


「ふん!」

「ぐぁ!」


 ヴァイオレットの拳が僕の腹に刺さり、そのまま僕は仰向けに倒れる。


「今日は私の勝ちだな」


 彼女はそんな事を言うが、


「さぁ如何でしょうね」


 今度は僕が不敵に笑う番だ。


「何が……ってイタタタタタ!お前!」


 ヴァイオレットは頭に手を当てて僕を睨む。

 僕が不敵な笑顔で笑った理由は、


「お前!さっきの光の玉に自動追尾の機能をつけただろ!」

「はい」


 さっき魔方陣から出した光の玉には、実は自動追尾の機能を付けていた。

 しかし彼女はそれに気づかずこちらに突っ込み。

 後ろからさっきまでいた彼女の場所に飛んでいった玉が後ろから瞬間移動した彼女を追尾して彼女の頭に直撃してこの様な結果になったのだ。

 光の玉には大した威力が出ない様にしてあるから安全だ。


「全く……」


 彼女はそう言うと草原に座る。


「実力が上がったな……」

「あなたもですよ」


 会わない間もお互い研鑽していた。

 それを身を以て体感した。


「で……何重の魔方陣を使ったんだ?」


 ヴァイオレットがこちらを見る。

 如何やら答え合わせのようだ。


「四重魔方陣です」

「四重だと!お前は人間か!?」


 なんか失礼な事を言われた。


「はい。一重目で各魔方陣の調整で二重目は瞬間移動だけをより緻密に調整するようにしました」


 三、四重目は光の玉の調整にあてていた。


「馬鹿げているな、魔方陣を描く速さも上がったうえにそんな事まで」

「魔方陣を描く時は魔力を操り、手を動かさないで魔方陣を描きました」

「!何だと!」

「この方法は随分昔からある方法で“空中魔力模写”と言う方法です。出来る人は大魔導師でもかなり少ないですね」

「長い名前だな」

「略名は“空魔”です」

「一気に短くなったな」

「適切に略す事が出来なかったんでしょう……今度はこっちです」

「何だ?」

「瞬間移動の魔法はどの様な詠唱を?」


 僕は魔方陣で明確に行えるが彼女は瞬間移動の魔法をどの様に詠唱していたのだろうか?


「簡単だ。魔法よ!“かの者を真似よ!”それで出来る」

「!!」


 彼女の発言に僕は耳を疑う。


「あり得ない!模倣の魔法は完璧な理解を示さないと不可能なはず!」

「理解したんだよ」

「……化け物ですか?」

「馬鹿にするな人間だ」

「安心しました」


 こんなことをやってのけるなんて、あり得ないの一言につきる。

 彼女は最初の魔法も『我が好敵手に当たれ』何て言っていたがあんなので魔法が発動するとは……

 普通では暴発の危険がある。


「主ー!エメルさーん!終わりましたかー!?」


 ヴァイオレットの家の近くにあの金髪金眼の女の子がいる。


「あの子は一体何なんですか?」


 僕はヴァイオレットを見る。

 あの女の子が魔法書なのは知っているが生きて人間の身体をしているのは理解が出来ない。

 ヴァイオレットは女の子に『終わったぞー!』と返した後僕を見る。

 真剣な目をしていた。


「それは家の中で話そう。茶菓子があったはずだ。十年物だぞ」

「食中毒にしたいんですか?」

「……」


無言は怖いなー。


「もう!ひどいですよ!急にケンカしたと思ったら二人とも外に消えたんですから!」

「すいません」

「許してくれ」


 魔法書の彼女は一人にされたのが納得しなかったのか、かなりご立腹の様だ。


「後でハンバーグを作ってやるから」


 思いっきりヴァイオレットは物で釣ろうとしている。

 ヴァイオレットのその発言に彼女は、


「そんなのでは許しません!」


 許してくれなかった。

 ……当たり前か……。

 僕も機嫌が悪かったら食べ物では許さないだろう。


「だけど今回は許してあげます!特大の奴ですよ!!」


 許すのかよ!!


「エメルさん、これは買収された訳では無いですよ!本当ですよ!!」


 僕の表情に彼女は気づいたのか慌てて言い訳をした。

 説得力が口から垂れてるが……そう言うことにしておこう。

 その後僕達はヴァイオレットと彼女の家に入った。


「さて」


 ヴァイオレットが仕切る様に言う。


「ではエメル、我が家に招待しよう」

「ありがとうございます」


 もう既に家の中に入ってしまっているが招待すると言うのだろうか?


「モアは茶菓子を持って来てくれ私は紅茶の準備をする」

「わかりました」


 彼女は返事をしてすぐにキッチンの所に向かっていた。

 あれ今?


「彼女の名前を言いましたか?」


 今ヴァイオレットは彼女に向かって『モア』と言っていなかったか?


「あぁそれが彼女の名前だが?知らなかったのか?」


 ヴァイオレットは不思議そうな顔をする。

 良く良く考えてみたら彼女は僕に自己紹介していなかった。


「はい初耳です」


 僕はヴァイオレットの発言を肯定する様に頷く。


「今だに人間関係を築くのが苦手か?」


 ヴァイオレットが残念な奴を見る顔をしているがそんな事は無い。

 友人を作るのが苦手なだけだ。


「そのことを言っているんだ」


 あれ?

 こう言うことを言うのか?


「まぁ良い早く上がれ、良い紅茶があるんだ」

「はい」


 先に行くヴァイオレットについて行く。

 さっきは気づかなかったけどこの家の壁には複数の薬草が干してある。


「天日干しでは無いんですか?」

「天日干しだとここら辺だと乾き過ぎてしまってな効果が弱くなってしまうんだこいつらは」

「なるほど」


 出来ればその理由をしっかり知りたいがそれはまた今度しよう。


「さぁ座ってくれ」


 ヴァイオレットの近くには三つの椅子とそこそこの大きさの机があった。

 三つの椅子の内一つは既にモアさんが座っている。


「主!早くお茶を!」


 モアさんはもう我慢出来ないのか足をぱたぱた動かしている。


「わかったわかった」


 ヴァイオレットはそんなモアさんを見て微笑み、キッチンに早足で向かった。


「エメルさんも座ってください!」


 モアさんはこちらを見ながらそう言う。


「はいはい」


 僕はモアさんに向かい合う様に座るあっちの方にはもう一つ椅子があるのでモアさんとヴァイオレットが隣り合わせになる感じだ。


「待たせたな」


 ヴァイオレットはコップ三つを持って来て僕達の前に置いた。


「かなり苦い紅茶だが茶菓子もあるし良いだろう」

「ありがとうございます」


 そう言い紅茶を飲む。

 ……確かに苦いがコーヒーよりは苦くはない風味も良い。


「主……これは……かなり苦いです」

「だからそう言っただろう」


 モアさんは茶菓子を食べて苦さを和らげている。

 ヴァイオレットは平気な様で変わった様子も無く紅茶を飲んでいた。

 このままではモアさんに茶菓子を全て食べらてしまいそうなので茶菓子も頂く。

 茶菓子もそこまで甘くは無いが紅茶と良く合っていて美味しい。


「では美味い紅茶と茶菓子も食べ始めた事だし彼女の説明をしよう」


 ヴァイオレットは紅茶を一気に飲み干して彼女の頭を撫でながら説明する。


「魔法書がどんな物かは知っているだろう」

「えぇ指定した魔法のページに魔力を流すとそこに書かれている魔法を発動出来る書物ですよね」

「そうだ」


 因みに魔導書は魔法を発動するのに必要な手順が書いてある所謂魔法の教科書だ。


「私は魔法書に魔力を組み込めば魔法書が自動で魔法を撃てないかと考えたんだ」

「また普通なら考えない事を……」


 そんなことをすれば魔法書に書かれた魔法がいつ暴走してもおかしく無い。

 魔法書は基本魔力があれば魔法を撃ってしまうからだ。

 そうなれば違うページに書いてあった魔法と干渉し合って、とんでも無い爆発が起きるか何も起きないか全くわからない。

 最悪禁術の書より危険な代物になりかねない。


「しょうがないだろ。考えてしまったんだ」


 彼女は悪びれる事なくそう言う。


「暴走はしなかったんですか?」

「もちろんしたさ」


 したのかよ!


「念の為、魔法書に書いた魔法はどれも威力や効果が小さい物だから爆発も小さくて済んだ」


 爆発が小さくて良かったが下手すると危険な事だ。


「そこで考えたのがこのモアのように思考能力がある魔法書だ!!」

「なるほど。つまり思考能力で自分に載っている魔法を選択し魔力を流す仕組みですね」

「そうだ!」


 彼女は自慢気に微笑み。

 モアさんも胸を張った。

 確かに凄い事だ。凄い事だけれども……


「大丈夫ですかね?」

「ん?何がだ?」


 ヴァイオレットは不思議そうな表情でこちらを見る。


「ヴァイオレット」


 僕はしっかりと彼女の顔を見据える。今回のこと彼女はかなり良い方に捉えているのかもしれない。けれど、どうしても避けてはならない問題がある。まずは


「いっいかんぞエメル!こんなモアがいるところでそんな!」

「ちがうわ!」


 大切なことに触れようとした瞬間、ヴァイオレットは顔を赤面させて体をもじもじ恥ずかしそうに揺らしていた。


「モアさんが自分で名乗ってたんですよ!“禁術の書”って“禁術の書”は危険度めっちゃ高く例え賢者のあなたでも作ってはダメなんですよ!」

「……ちっばれてたか」


 そう“禁術の書”造りは法で今の時代は法の力で禁止にされている。唯一“大魔導師”や“賢者”だけが読むことができるのであって作るのはもう誰もしてはいけない。僕のところにある物一番新しい物も100年に発見された物でそれ以外は二世紀とか余裕で超えている高齢本ばかりなのだ。


「くそ私があと100年は早く生きていれば良い感じに法の力に屈せずに“禁術の書”造りが出来ていたのに!」

「最低なぼやきをするな」


 この犯罪行為に更にプラスしてこの犯罪者にはまだ加罪がある。いやまぁ若い頃からこいつはかなりのグレーゾーンだったが。


「『賢者』になる時に貰った規定書はありますか?」

「規定書?あるぞちょっと待ってろ」


 ヴァイオレットはそう言うと物の数秒で規定書を持って来た。


「けっこう早かったで……きったね!」


 手に取った規定書にはなんかようわからん体液がついている


「いやすまん。適当に置いてたら薬品がかかったりしてない」

「しっかりファイリングしててくださいよ」


 そんなやばげな規定書を読み進めていくと。なんか変色した茶色シミまでもがある。多分コーヒーだとは思う、ページの下に“犯人賢者”と“助けて”と書かれているが見なかったことにしよう。


「あった」

「何が書いてあるんだ?」

「ここを読んでください」

「なになに」


 そこにはこう書かれている。


『たとえ、国から認められた『賢者』であっても命の創造を魔法で行い命を冒瀆をする様な魔法を研究してはならない。これに違反した場合、称号剥奪及び犯罪者として扱うものとする』


「まずいかもな」


 ヴァイオレットそれを読み顔をしかめる。ここに来てようやくかと内心思ったが顔には出さないようにしよう。


ーーー昔、人造人間ホムンクルスを作り出した人がいた。

 最初はその人も称えられていたが途中から命の冒瀆だと騒ぐ人達が現れる様になり国もその対処のためにその人を逮捕することになってしまった。

 今後それを避けるために規定書にも書かれる様になった。

 これは大魔導師の規定書にも書いてある。


「“思考能力を持つ魔法書”つまりモアさんは無機物寄りで生物と言う定義なのか怪しいので、ここに引っかかる可能性が無いかも知れません」


 だけど、引っかかる可能性だって存在する。

 雰囲気を察したのかモアさんも心配な表情でこちらを見ていた。


「まぁ私達が黙っていれば問題無いだろ」


 ヴァイオレットはそんな彼女に優しく微笑んだ。


「まぁそうですね」


 僕もそれに賛成する。

 するとヴァイオレットが意外だと言いたそうな表情をしていた。


「なんですか?」

「いや、なんだ。“禁術の書”造りといいこれといいお前はそう言うのに反対して魔導連盟に報告するかと思ったのだがなあ」

「まぁ言わない方が罪悪感が無さそうですしね」

「ほぅ脅さなくて済んだな」


 ヴァイオレットが感心した様な声と同時に危険思想を口に出していた。

 どうやら僕の命は危なかったらしい。


「まぁ魔法も特に危険な物とか書かれていないんですよね」


 僕がそう言った瞬間二人は一斉に視線を晒した。

 ……まさか。


「危険な物とかあるんですか?」


 ヴァイオレットは無理矢理視線を合わせる。


「いや、その、なんだ……う~ん、説明が難しいな」


 ヴァイオレットは頭を掻きながら、要領を得ない言い方をする。


「モア悪いが一つ増やすぞ」

「はい、主」


 ヴァイオレットの一言にモアさんも真剣な表情で頷き立ち上がる。

 一つ?

 なんのことだ?


「“風よ!玉となり!我等に存在を知らしめよ!”」


 ヴァイオレットが突然魔法を詠唱した。

 風は球体状に回転しながらヴァイオレットの目の前で止まっている。


「ではモア……頼むぞ」

「はい」


 ヴァイオレットの魔法の効果が切れた後にモアさんが前に出る。

 何をするつもりなんだ?

 そう思った瞬間、彼女の目の前では風が球体状に回転しながらモアさんの前に止まっているのを見た。

 ……まさか、僕はそう思ったことを否定しながらヴァイオレットを見る。

 ヴァイオレットは僕の表情でわかったのか首を横に振る。


「お前の考えた通りだ」

「冗談でしょう?」

「いや、冗談じゃない彼女は他人の魔法をコピーする事が可能なんだ」


 有り得ない魔法だ。

 他人の魔法をコピーしてしまうなんて……。

 だけど今、僕は目の前で見てしまった。


「その魔法を消す事は」


 僕は希望に縋るようにヴァイオレットを見る。

 しかし、ヴァイオレットは首を横に振る。、


「無理だ」


 その一言で僕は目の前が真っ暗になった気がした。


「モアさんの魔法のコピーはあなたと同じような模倣の魔法と原理は同じ同じですか?」

「いや、理解しなくても一目見ただけで魔法がコピーが可能だ」


 最悪過ぎる展開だ。

 ヴァイオレットが作ったモアさんは優秀だ。これはきっと多くの人の助けになるだろうがそれは正だけの側面を見たときだけだ。負の側面を見れば彼女は兵器として有用すぎる。危険な魔法を覚えさせ、使わせる優秀な兵士。彼女の様な存在がこの世に知れ渡れば……


「彼女を狙う輩とその技術を狙う輩、隠した僕とやった貴方はは悪くて終身刑、あなたは良くてその技術を狙う輩に捕まり一生そのモアさんに似た魔法書を作らせれ続ける事になるでしょうね」


 しかも、モアさんとは違い感情が無い完全な兵器として作られるだろう。先ほどの命に関する規定書だって書かれているだけ、悪意の前に法は事前に殲滅することはできない。


「すみません、エメルさん私の所為で……」


 モアさんが暗い顔で僕に謝罪をするが悪いのは、


「悪いのはそんな魔法を貴方に与えたヴァイオレットの所為で貴方に罪はありません」

「私にも罪が無いと言って欲しい」

「それは無理です」


 子供の責任は親にある物だ。

 モアさんに危険な思いをさせるのであればそれは彼女の責任だ。


「それにしてもモアの存在を隠すのだな」

「モアさんの存在がバレたら保護はされないでしょうね。この国だってそんな技術があるなら使いますよ」


 ヴァイオレットならともかく、モアさんにそんなひどい目にあわせたくないし、それにそもそもの問題。


「どうして彼女にそんな魔法を書いたんですか?」


 そんな魔法を書けば危険なことぐらいわかっていただろうに。

 どうして彼女はそんなことをしたんだろうか?


「それは……」


 彼女が言い澱む。


「それは……そっちの方がかっここいと思ったからだ!!」

「“発射”!」

「ぐわぁ!」


 やっぱり大したことがなかった。

 とりあえずここに来るときに出来なかった腹痛の魔法を彼女に撃った。


「イテテ!」


 ヴァイオレットの叫びが家に響いた。


簡単な紹介

エメル・サフィス

“秋明菊の大魔導師”

得意な魔法は魔法陣を使う魔法

よく出す光の玉は魔法陣を扱う魔法使いがよく使う魔法。


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