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プロローグ

真っ暗で周りが見えない。

ガヤガヤ


誰かの声が聞こえてくる。


「出来たぞ!」


何が?


「君がさ」


私が?


「そうさ」


あなたは?


「私は君の母親となる賢者リリィ・マウグスだ」


母親?


「造り主みたいなものだ、ところで君の名前なんだが」


名前?


「個を分ける記号だよ」


私の名前は?


「君は私が作った魔法書であり娘でも息子でもあるから君の名前はね……」


魔法書?


「魔法が掛かった本だよ」


娘?息子?


「誕生した時の性別だよ」


私の名前は?


「そうだね……決めた!君の名前はね……」


私の名前は?



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