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さかさまの空

作者: ハリネズミ遺伝子

壁打ちです。

性格上だれにも言えないことを文字にしてみました。

それだけでちょっと楽しくなれたから。

無理して一人暮らしでいる必要なんてないんだよね。

その方が親も安心してくれるだろうし。

家事の分のリソースを預けられるし。

会話もする分良くなるのは間違いない。

でもなんでそうしないんだろう。

まっすぐ歩けないくせに。眠れないくせに。そのくせ起きてもいられないくせに。

親だってそうしたら?って言ってくれてるのに。


lineを開くと、多くもない友人との昔のチャット履歴が出てくる。

誰かを求めてるんだろうなって、バッジもついてないアイコンを叩く指はそんなこと気づいてはいる。

でも誰にも声をかけられない。アプリを落とす。

他愛のない話ならいくらでもできるはずなのに。

素敵な友達がいてくれて、いつもみんな優しくて、なのに。

おすすめの曲聞くとか、なんだってあるはずじゃんか。

でもできない。

一日に何回もそれを繰り返す。

同じ姿勢で、同じベッドの上で。


インターネットにはいろいろなものが落ちている。

だからいくらだって楽しめるんだ。

レディ・プレイヤー1の世界も近いのかな。

新しい発見や日常のくだらない出来事まで、なんでも片手でアクセスできるだけでも楽しいのに、あれが実現したらどうなってしまうんだろう。

なのにどうしてこんなにつまらないの?

インターネットと一緒に育った世代の僕は、そこに過去も今も未来も全部置いてあるって知っていて。

もちろん小学生のときにやっていたゲームはもう動かない、flashありがとう。

でも代わりに新しいものがいっぱいできてもいる。

やり飽きたホームランダービーだって復活しやがった。くそぅ。

じゃあなんで今こんなに空っぽなの?


10時過ぎ、いつもこの時間になるとダメになっちゃう。

それまでどんなに元気でもダメ。

明日は頑張ろうって思ってたはずなのに、今日頑張れなかったことを数えてしまう。

きっと拒んでるんだ。変わることを。

こんなくだらなくて味気ない日々から変わることすら怯えてるんだ。

どうして?楽しかった日々に戻りたくないの?

戻りたいよ、でも、なんでだろう。


きっと拒んでるんだ。誰かに打ち明けるのを。

知人に打ち明けたら、だって僕の周りはみんな優しくて気を使ってくれるから。

そうしたら僕は甘えて、相手に負担をかけて。

僕は変わらず、相手までしんどくさせてしまうから。


こんなのでもお医者さんには自分で行き始めたから笑っちゃうよね。

この学部だからできたんだろうな。

最後の望みの綱として、学術的に興味もてたんだろうな。

で、お医者さんにもすべてを言ってない。

参ったね。どうしたいんだろうね。


求めてるのに拒んでしまう。

この2つに板挟み。

この世界は意外にも二次元だったりして。

三次元なら板に挟まれたって抜け出せそうじゃん。

ホログラム仮ありうるな。

そもそもベッドの上に寝てるだけならそんなのもう二次元だよ。

ベッドは平ら、地球とは違うんだ。


いや、実は地球こそ平でベッドが丸いのでは?

西の端っこはがけがあってその下にはモンスターがいるんだ。

東の端っ子にはなにがあるんだっけ。もう覚えてないや。

でもそんな話を読んでたときは、毎日けっこう幸せだったことは覚えてる。

ミスチルもそんなこと言ってたよね。

あの歌が年々染みるようになって、今となってはずっぽし刺さってる。

元カノの誕生日は今でも覚えてて、キスもできずに見限られてしまったのまで覚えてる。

実はそんな思い出も逆なんじゃない?逆になってくれないかな。


世界がさかさまなら、僕も上を向いてることになるんじゃないかな。

うつむきながら歩いてばかりじゃ幸せは見つからない。

なら世界をさかさまにすればいい。

夢に目を凝らした。いっぱい。いっぱいいっぱい。

だから少しだけ泣いたっていいんだ。

涙ふいてさかさまにしちゃえ。


あれ、今向いてるのはどっちだっけ。

こういうときは冷静に体が浮くのを待つべきって着衣水泳で習ったぞ。

副作用とか症状とかで息が苦しいんだけど、いつまで待ったら向きはわかるの?

いつになっても水面が見えてこない。


遠いところまで来たんだなあ。

それだけはせめて誇りたいな。

無茶はした、でもそうしないとできなかったんだ。

水面が遠すぎて待てないほどいっぱい頑張ったよ。


自分で言っちゃったもんね。

頑張ってきたからこれからも頑張れるって。

頑張ろっか。

なんか前やったので終わるつもりが、案外楽しかったのでまだやってみた感じです。

ここまで読んでもらって言うことでもないけど、別に共感してくれなくてもいいし明日には忘れちゃってください。

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