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超科学勇者学院の最底辺!  作者: いたち
第一章 戦闘大会編!
7/7

第七話 戦闘、理奈&冷奈!

時は過ぎ、とうとう出番がやってきた。


相手は決勝トーナメントに来れるほどなので多少時間がかかってしまったが結崎さんのおかげで特に問題なく、私がトドメを刺して呆気なく終わってしまった。


「分かってはいたけど、やっぱり強いなぁ……」


思わずそんな事を呟いてしまった。


見た感じだと相手は結崎さんの動きにどう動いて良いのか分からず慌てている様子だった。他の試合でもほとんどの人が結崎さんのように上手く動けず慌てている人が見える。


そんな感じの人達を見て少しだけ安心できたような、そんな気がした。


そうして日は過ぎ、私たちは順調に勝ち進んでいった。


結崎さんのおかげだ。最底辺である私がこの決勝トーナメントの準決勝まで勝ち残るなんて思ってもいなかった。


…………私にも強さが欲しい。結崎さんのような強さが欲しい。せめて相手に立ち向かっていけるその勇気が……その強さが私にあれば私でももう少し役に立てたのかな……?


「どうした?考え事か?」


と不意に結崎さんに話しかけられた。


「いや、なんでもないよ。心配してくれてありがとう」


と私は言う。


そうだ。今は目の前のことに集中しなきゃ。明日、準決勝が始まる。相手は……理奈と冷奈だ。


翌日


ーー大会会場ーー


戦闘の時間だ。きっと理奈達は強い。結崎さんもあまりいつもの余裕が感じられないように見える。


「まさか勇華達と戦う事になるとはね。お互い、悔いのないように楽しもうね!」


と理奈が元気よく言った。


そこで戦闘開始の合図が出された。


いつも通り結崎さんが動く。だが、


「私の攻撃はいくら君が速くてもあまり意味がないよ」


そう言って理奈は突然手に現れた爆弾を投げつけた。


すると投げられた爆弾は結崎さんをどこまでも追っていく。


そしてそのまま結崎さんに当たって爆発を起こした。


「厄介だな。あれじゃ、下手に動けねぇな。……王木さん、一回だけあいつらに向かって攻撃してくれないか。いつも通りに」


と結崎さんが元の場所に戻って言う。


「分かった」


そう言って私は溜めておいた力をいつも通りに放った。すると……


衝撃音が鳴り響く。見たところ私には理奈達に直撃したように見えた。


だが、理奈達は無傷でそこに立っていた。よく見ると理奈達の周りにバリアがあった。


これが冷奈の武器……! これじゃあ、理奈達にダメージを与えられない……!


そう思っていた時には既に結崎さんの姿が見当たらなくなってしまっていた。


私が結崎さんを探そうと周りを見るとそこには結崎さんの爆糸が張り巡らせていた。


「いつのまに……!」


と理奈が驚いて言う。


すると結崎さんがどこからともなく現れて理奈に不意打ちをしようとする。


だが、そんな簡単にはいかなかった。


冷奈に完璧に防がれたのだ。まるでどこから攻撃するのか分かっていたかのように。


「敵の攻撃を瞬時に捉えて正確に防ぐ……これがお前の能力か」


と結崎さんが言う。


そういえば冷奈の能力をこの目で見たのは初めてだ。どんな能力かは聞いてはいたけど、これはまずい。結崎さんが倒される……!


「これで終わりだよ」


理奈はそう言って一度にたくさんの爆弾を取り出して結崎さんに向かって投げた。


お願い……!! 間に合って!


そして会場に大きな爆発音が響き渡ったのだった。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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