妹と魔王
勇者の妹時点で書いて見ました。
改善点がありましたらご指摘頂けると幸いです。
私、ラーナ・ディクレインは何処にでもいる町娘でした。両親はいなかったけど、女神に選定された勇者の兄がいた。比較的穏やかに過ごしてはいたけど、兄の目が少し怖くなってきた時だった。魔王がこの村にやってきた。
ーーーそして私は魔王に恋をした
魔王に恋したのは出会ってすぐの頃、兄が私の交友関係について口を出してきた頃だった。兄はいつものように私に男の子の友達がいないか、女の子の友達には男に関わりがないかなど聞いてきました。私はいつものように「いない」とだけ答えて兄から離れました。
いないと答えたときは兄は決まってホッとしたような顔をします。自分のことを心配している事は分かっていますが、最近は兄の視線がこう、なにか熱がこもっている気がしてならないのです。
ーーーまさかね
最悪の想像をして私は首を振りました。
気がついたら私は村の河原まで歩いていました。家から大体1時間ほどの距離でよく兄やそのお友達と遊んでいました。そこに見知らぬ、大柄な人が川を前に何かしていました。
私はこの村で育ったためか、村の人は全員顔を覚えていますが、全く知らない人は初めてでした。
その人は全身が覆えるマントを被っていました。肌が弱い人なのかと思っていました。私はその人を観察することにしました。
「ふぅー、やっぱ開放感が違う。自然の中での立ちションは。やっぱりここじゃないと落ち着かないよな。」
ーーーはい?
聞き間違いではないかと思いました。声は男性のもので間の抜けた声だったが、内容については最悪でした。私はその川でよく遊んでいた。つまりーーー。
私は気分が悪くなり、そのまま倒れてしまいました。
目が覚めると、あたりはすっかりと赤く染まっていました。なんだか嫌な事を聞いた気がしますが、頭に靄がかかったように思い出せませんでした。私はゆっくりと頭をあげました。
「んっ、うーん」
「大丈夫か?」
目の前には男性の顔がありました。私は驚きました。
その顔は鼻筋が通っており、目は鋭いながらもどこか人懐っこい印象を与えるもので、頰は健康的な赤みを帯びていていました。ただその中でも特に惹きつけられたのは口でした。他の要素は整っているのに口元だけが三日月のように裂けていた。
ですが何故か私は他人事のようには感じられず、同情や憐れみではないなにかが、胸の内に渦巻いているのを感じました。きっとその時の私の顔を外から見たら真っ赤になっていたと思います。その時は気づきませんでしたが、すでに恋していたのかもしれません。
いつまで彼の顔を見ていたのかわかりません。少しの間だったかもしれません。そしてからの顔から目を逸らすと近くには、水に浸した布が置いてありました。どうやら私は彼に介抱されていたようでした。
そこから何があったのか、実はあまり覚えてはいませんでした。ただ、最近の兄の様子がおかしいこと、私の友人関係に口を出し過ぎていたり、母や父の顔を知らないこと、いつも毎日何をしているのかなど彼にいつのまにか洗いざらい話していました。彼は私が話している間、何も言いませんでした。私がちょうど話し終えた頃に一言だけポツリと言いました。
「うちに来る?」
少し自信なさげに呟かれた言葉に私は全身が震えるのを感じました。私はただ頷きました。私が頷くと彼は私のことを背中におぶって転移魔法を唱えました。(この時の私は転移魔法のことを知りませんでした)すると急に視界が変わり、王都にありそうな玉座がある場所にいました。
ーーー魔王城
私がこの場所に住み始めて半年となる。彼、魔王様は私の身を案じて毎日、檻の様子を見にきてくれる。なぜ檻にいるのかというと、彼は魔王であり、私は人間で立場もありますが、部下や魔族の者が変なちょっかいをかけないようにと魔王の捕虜としたのです。
そんな彼が最近、兄と同じような視線で私を見てくることがありました。兄とは違い不思議とその視線は嫌なものではありませんでした。
ある日、彼がいつものように私の様子を見に来てくれると、何かそわそわした様子で私を見ていました。どうしたのかと尋ねると、なんでもないと言いました。私はなんだかそんな彼のことが無性に愛おしくなってしまった。そして半年前のことを私は思い出して、彼に言いました。
「あの時、兄の視線が怖くなった時、あなたは見知らぬ私のことをたった一言で助けてくれました。あの時のことを感謝しても仕切れません。えーっと、私は、あの時からずっと一緒にいてくれたあなたのことをお慕いしていました。」
最後の方は照れ臭くなってしまい少し急いで言ってしまった。しかし、自分の心からの言葉に彼は驚いた顔を見せていた。そしていつものように笑い、頭を掻きながら、初めてあった時のようにただ黙って頷くだけだった。そして私と彼の視線かぶつかり、自然と顔を近づけていった。
それから半年後、兄が彼の首をはねてしまった。
わかりにくい部分が多かったと思います。
拙い文章で申し訳ありません。
読んでくださった方々には心から感謝申し上げます。




