表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/232

特別話 『ガバガバ設定』

※本編とは(設定の上で)関係があります。

 どうもこんにちは。今のなつめさんは、サンソン集落の地下にあるサンソン村で、一つの住宅を借りて、ぐっすり寝て夢の中にいる。という設定にしておきます。これだけは確かのはずなので、タイトルで「あっ……」っと察さないでください。

 さて、ここからは、素の状態のセナさんとなつめさん自身に話して戴きましょう。会話文が主体となっておりますので、そこだけお楽しみください(楽しめるか分からないけど)。これで私の出る幕はもうないですね! (こんなことを一人で書くことが急に淋しく感じる)



――――



 私は夢の中で目を覚ました。という感じの気分になっている。例えるなら、学校の創立記念日で、周囲の大人や他の学校の学生が仕事や学業で時間が無いときに余裕で快晴の下町を歩く感じ。

 星々が輝く宇宙空間で浮遊している。


「あらなつめさん。夢の中でフワフワしちゃってどうしたの」


 と、目の前に現れたのは、聞き覚えのある声だが、謎のシルエットにより姿が隠されている。


「たぶんっていうか絶対セナさんだよね。私の直感と経験がそう言っているよ」

「その経験は何処から出てきたのよ」

「うーん、わからん」

「あっそう……ともかくね。前回の特別話に続き、今回も特別話ということで、貴方の兄に変わりゲストとしてやってきました私です」


 セナさんの人影はゆらゆらと揺れた。

 この影の奥でどうせニヤニヤしているのだろう。それも得意げに。


「で、何を話しに?」

「今回は、本作品における『ガバガバな設定』について、お話に来ました」

「はぁ……」


 とんでもなくしょうもない企画を持ってきた。


「まずはね。先日公開いたしました、七三話での話です」

「随分最近のだね。何がガバガバ設定だったの?」

「はい。一つですね、大きな大人の事情がありまして、私は本編で『異世界にくる時間帯や時期』について言ったよね」

「うん」

「当のご本人は既にお気づきかもしれないけれど」


 当のご本人……?


「私たちがこの世界に来たのは夜の十時頃だったよね」

「そう……あ」

「なつめさんが気づいた通り、私たちがコインで転生……してきたのは、『夜』です。では何故、冬にこれなかったのか」

「確かにガバだ……」

「さっき言った通り、大人の事情ってことで済ませましょうってことになった。改稿はしないってさ」

「へ?」


 セナさんがどこまで踏み入っているのか分からないくらいになった。もう私の理解できる話ではないと思った。

 でも一応聞く。


「あとはどこだったかなー。だいぶ前にこっそり改稿した場所があるとか何とか言ってたなー。時間関係ではなく、キャラの設定やら物語の矛盾点だったかな。いやー、結構あるんだよね。まっ、ドが付くほどのバカだから仕方ないと皆さまには思っていただきたいね」


 いやいや、キャラの設定とか物語の矛盾点ってだいぶ大きな問題点じゃん!? 


「あー、思い出した。確かマグのタレントとスキルについてかな。最初はタレントの『魔法を使わないけど、MP消費しない』的な能力だったじゃん? それでさ、スキルとタレントがごっちゃになって、後から改稿したという」

「なるほど……」


 それたぶん私のミスだ……


「でね、タレントのことなのだけれど、最近その設定が被っている小説というかアニメというか……見てしまったの」


 私も知っているその小説。というよりもアニメで見た。最近は個人で特殊な能力を持つ人たちが戦ったり、日常生活で能力を使用したり、そういった系統のアニメやらマンガヤラ小説やらが増えているからね。被っても多少は仕方がないと思うよ。うん。

 そうやって自分に言い聞かせよう。

 エラバレシモノ的な設定で、特異的な能力を持つ人もいるし。


「他にも沢山あるはずなんだけどねー。いい加減ガバったところメモしておけばいいのに」


 確かにそのとおりである。人は失敗を繰り返して、その反省をして間違いを無くすはずなのに、反省をしないから何度もガバる。本当にバカですね。

 っと、夢の中で意識が朦朧と……

 夢の中で寝て、現実で目が覚めてしまった。

 ここは……トイレ……?

 ああそうだ。私、夜中に起きてトイレに……っあれ、変な夢を見ていた気が……宇宙空間のような場所で浮かんで……誰かと話していた気が――

 まぁいっか。夢なんてそんな重要なものでもないんだし。

 私はトイレの水を流し、そのまま出て行った。このパジャマもそろそろ買い替えたほうがいいかもしれない。この世界に来てから、洗うってことをしてないし。いつの間にか綺麗に折りたたんであったり、良い匂いが付いていたり、不思議なことがよくあるし。

 この世界の人は、四、五年毎にパジャマを買うという。各大陸で移動商をしている商人さんが言っていた。

 さて、早く寝よう。きっと明日も早い。

 私は部屋に入り、またベッドで横たわった。そして、目をゆっくりと閉じた。

 ああそういえば、夢の中でとても印象に残った言葉があったなぁ……

 結局、ガバガバ設定じゃん。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ