34話 『唯一の』
今最初らへんを改稿してます。
超辛いです。自分のやつ見返すの。
そうだ……完全に忘れてた……。
数日間くらいあっちにいた気がする。
真二のことが気になるけど、今はこの問題を解決しないと……。
セリーゼと『カメ様』という人物のこと……本当だったんだ。
このままだと、私たちは『竜宮様』に何かされてしまう。
その何かは判明していないけど、この大陸を救うためだとか何とか。
そう言っていたはず。
「カメ様とか竜宮様とか、何を言ってるんでしょうね?」
マミが私の顔を見た。
「……あの、顔真っ青ですよ? キョウカさん」
「い、いや? そんなことは――」
やっぱ言った方がいいかな……。
う、うわぁ、どうしよう。
セリーゼのこととか、何も言ってなかったし……。
今更言われてもってなるような……。
「何か隠してるみたいですね。私製『思考浮出針』を使って洗い出すしかなさそうです」
そう言い、ポーチの中から一本針を取り出した。
なんて物騒なものを……!
「これ痛いですよ、物凄く」
針を構えながら、「ふっふっふ」と悪魔の様な笑みを浮かべるマミ。
怖い。
「わ、分かりました……」
刺されるくらいなら答える。
痛いのは嫌だ。
檻の中を調べていたセナが、少し残念そうな顔でやってきた。
「二人とも、何してるの?」
「キョウカさんから話があるそうです」
マミが脅したからなのに。
「そう……それなら、私の話はあとにしておくわ」
セナからも話があったらしい。
少し悪い気がしてきた。
「ええと、今の状況についてなんだけど、実は――」
あの日、扉の前で聞いた全てを話した。
一週間前に話した事以外のこと。
スイッチを使った後に、セリーゼが何かに怯えていたことも含め、私の知っている情報をすべて話した。
もちろん、メルのことも。
「そういえば、そんなのあったわね……うーん、ちょっと忘れてた。しかし、大陸自体、永久に崩壊することのないものだったはず……なのに何故救うことに……? 今更ながら疑問に思うわ」
「それより、裏世界でセリーゼさんが怯えていたことに違和感があります。もちろん、彼女のみが怪魚の姿にならず、人間のような姿になったことも」
「……人魚は古来より、伝説上の生物なの。ソーレライ、メロウ、セイレーン、メリュジューヌ、色々と種類がある。まぁ、この世界じゃ特に関係はないのだけど」
「もしかしたら、人間の姿になれるようにしたという説がありますね」
「――いいや、その逆」
と、セナが顎に手を当てた。
「と、申しますと?」
「人間が人魚の姿になれるようになったのよ」
「……ふむ」
私が知っている情報を言ったはずなのに、話が理解できないのは、頭脳弱者だからか。
「人間と人魚が交配すると、子どもができる可能性がある。交配は、父母の能力を受け継ぐことの方が多い。片方の場合もあるけど……。もし、人魚が人間の姿に変わる能力があるとするなら――人間と交配したことによって人間の子が生まれたのなら――人間から人魚に代わる能力だって持つ可能性がある。もし、セリーゼがその部類なら……セリーゼは、必然的に【人間】である……そう断言出来るわ」
何となくわかった。
セリーゼは人間なんだ。
ということは、カメ様とかいう人が言っていたのは――
唯一の、【人間】?
ということは、他の人魚は人間ではないと……?
確かに、今は怪魚の姿をしているけれど……。
セナの言う通りならば、他の人魚だって人間の可能性はありうる。
「なるほど。途中まで何言ってるかサッパリでしたが、漸く理解できましたよ」
マミも分からなかったらしい。
私だけじゃなくてよかった。
「今のこの状況から判断して、セリーゼさんは恐らく、正真正銘の【人魚】なのでしょう?」
「……えぇ。その通り」
あれ、私の考えていたこととまた違う。
「今まで、私たちに寄り添っていた人魚は全て偽物……。牢獄の周りにいる生物は、【セルキール】という海中の魔物よ」
……え。
そんな話知らない!
何のゲームでも聞いたことない。
マーマンくらいしか知らない。
「美しい歌で人間を魅了し、海上の船を沈没させてしまうという、人魚の一面を持つ魔物なの。今回の船の沈没理由はそれだと思う」
「ということは……」
「そう、つまりセリーゼは――唯一の【人魚】なのよ」
セナは真剣な面持ちでそう言った。
次話もよろしくお願いいたします!




