第14話 叶わなかった返事〜ハルサイド〜
目が覚めると部屋?のような場所にいた。そうだ、あいつに後頭部を殴られて気を失ったんだ。でも、あいつの顔を見たはずだったのに何故か顔に白い霧みたいなのがかかって分からない。
だが、何故こんなところにいるのか分からない俺は辺りを見渡した。そして、一番最初に目に入ってきたものそれは、
「手」だった。
「それ」は、1つしかなく切断部から血が滴っていた。俺は「それ」を見た時何かリアルな玩具だと思っていた。あれを見るまでは…
「手」があったその近くに丸く転がっているものがあった。サッカーボールぐらいの大きさだ。俺はそれに近づき何か確認した。それは、
「人間の頭部」だった。
俺はそれに気づいた瞬間腰が抜けた。だってそれが、アンドレアの頭部だったからだ。
「アンドレアーーーーー」
俺はとにかく叫んだ。アンドレアの頭部を抱えて。アンドレアの頭部は綺麗だった。
実はこの「手」を見た瞬間嫌な予感はしていた。その「手」には俺がアンドレアに誕生日プレゼントとして渡した指輪が付けてあったからだ。俺は、その時アンドレアに告白した。だけど、返事は1週間後って言われて、それが今日だった。だから俺は洋館に行くのは嫌だったけど来たんだ。それなのに、
「何故…アンドレアが死ななければならないんだ…」
俺はアンドレアの頭部を抱えながら泣いた。涙が枯れるまで。すると、頭がズキッと痛んだ。その瞬間脳裏にふとあることが蘇った。
「俺はこの経験は1度じゃない……」
それ以上思い出そうとしたが思い出せなかった。そして、俺はアンドレアをこんな風にした奴に復習をしてやると誓った。