第11話 10年前の出来事とは?〜ハルサイド〜
俺はエヴァの検視を始めた。エヴァの死体の周りには血があまり垂れていなかった。
「なんでこいつは自分で自分の目をくりぬいて死んでるんだ?そんな事するなんて…普通じゃない…」
俺がそう言うとレインがすっと立って、
「ハルはまだ今の現状が普通だと思ってるの?」
「えっ?」
「ハルにとって普通って何なの?ねぇ、答えてよ」
「お前急にどうしたんだよ」
レインの顔を改めて見るとそいつはレインの顔をしていたがレインでは無かった。俺はすぐさまレインのような奴と距離を置くため後ろに下がった。だが、少し遅かった。
「プスッ」
首元に注射器みたいな物を刺された。血はあまり出ていないが力が抜けていく。
「何だ……この脱力感……」
「それは猛毒だからもうすぐ君は死ぬよ」
彼女は笑いながらそう言うと部屋を去ろうとした。
「えっ?死……俺が…死ぬ?」
その言葉に反応したのか彼女は立ち止まった。そこで俺は最後に、
「このゲームの犯人は誰なんだ?レインなのか?」
この最後の質問に対して彼女は、
「もう死ぬ事だし、君に教えて意味ないしなぁ…まあ10年前の事がキッカケだよ」
10年前?イヴァンのケータイにもそんなのが書いてあったはずだ。そうか、あの時…………クソッ
そして俺は死んだ。
お久しぶりです。連夜です。インフルエンザにかかっていて連載がストップしてました。すいませんでしたm(__)m