第9話 2人目の死〜ハルサイド〜
俺は部屋から飛び出た。そしてあの広間に帰ってきた。そこには新たな物が増えていた。
「新たな手紙?」
俺は恐る恐るその手紙の読んだ。
「追加ルール⑥10年前の詮索はできる限りしないこと。⑦1人が殺せるのは2人までとする。」
「あとイヴァンの死体を確認したので死体を回収しておく。」
「10年前?なんのことだ?そんなことよりもイヴァンの死体を回収?レインとエヴァがいたはずでは?」
その時、エヴァがやってきた。なんかイライラしてるようだった。
「あんたいたの?」
「お前、レインは?まさか一人にしてるのでは?」
「それがどうしたの?」
「お前本当に最低だな」
「はぁ?」
「ともかく俺はレインの所に戻るから」
そうエヴァに言い残し俺は来た道を引き返した。
そうすると、
「ゴンッ」
頭に衝撃が走る。
「えっ?エヴァ?お前何を?」
「ゴメンね、私も生き残りたいの」
「サヨナラ。今まで楽しかったよ」
そこで俺の意識は途切れた。
どれぐらい時間が経ったのだろうか?ここが死後の世界?そんな訳ないか。俺は気絶してただけなのにエヴァが俺を死んだと勘違いしたのか。でもエヴァが何故こんなことをしたのか?
「そういえばレインは?」
俺はズキズキする頭を庇いながらイヴァンが死んでた部屋に向かった。
そこには、遺体があった。しかし、イヴァンの遺体ではない。イヴァンの遺体は消えていたのだ。
「エヴァ?」
それはレインでなくエヴァの死体だった。
「エヴァァァァァァ」
俺は叫んだ。何故って?それはエヴァの遺体は目がくりぬかれていた。そしてエヴァの死体の横には震えるレインがいた。
「まさかレイン、お前が殺ったのか?」
「違うよ。この部屋にエヴァが入ってきた時に金属バットに血が付いてるものを持っていたんだ。そして、僕がエヴァが殴ろうと金属バットを振りかぶった瞬間倒れたんだ」
「そうだったんだ」
俺はそう言ってエヴァの死体を調べ始めた。