メイド
「あ、おかえり」
レナードとアベルが帰宅すると、メイド服姿の少女が二人を迎え入れた。
ちなみに、ここは自宅でもあり、何でも屋としての事務所でもある喫茶店だ。二人は喫茶店のマスターから二階を譲り受け、二階を自宅にしている。
「は?。お前、誰だよ」
数秒間の沈黙を得て、ようやくレナードが声を上げる。
「ひどっ。うわーん、しくしく泣いちゃうよ!」
少女はかなり大袈裟なリアクションをとると、自分で効果音を口にしながら、泣き真似を始めた。
「久しぶり、シャルロット。その服、すごく似合ってるね」
レナードが少女に対し、冷たい視線を送っている最中、アベルは笑みを浮かべながら、友好的に少女に手を振った。
「でしょでしょ?。これが可愛くないだなんて、男じゃなくて僧だよね」
「いやいや、レナードは男だよ。ただムッツリなだけで、ちゃんとエロ本も読むんだからさ」
「えぇ?、私、レドはまだ童貞野郎だって思ってたよ。んじゃ、早速レドのエロ本探しでもやりますかっ」
「いいねいいねっ、俺も行く」
「ち、ちょっと待て、話を勝手に進めるな!。っていうか、何でお前がここに居るんだよ、シャルロット・ドーラ!!」
彼女の名前はシャルロット・ドーラ、金髪ツインテールが特徴的な騎士団の参謀である。そんなシャルロットはニヤリと笑みを浮かべ、レナードに接近した。
「おお、やっと名前を呼んでくれたね。やっぱり、流石のレドも人の子だったってことだ。別に私は君がエロ本を持っていたところで非難したりしないのに」
「べ、別に持ってねぇよ!!」
レナードが赤面しながら否定すると、シャルロットは今まで見た以上の極上な笑みを浮かべる。
「恥ずかしがらなくていいのに、本当はレドだって、このスカートの中が気になって仕方がないんでしょ?」
「いいから、質問に答えろって言ってるだろ!」
こうして、3人は意味のない言い合いを繰り広げ、本題に入るまで30分もかかってしまった。
ちなみに、女の子のスカートの中には男の夢と希望と現実が詰まっているらしい。