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叶わぬ恋  作者: 玖々廼馳 蒼
4/19

結果

テスト期間が近づいてきて、それぞれの先生からテスト範囲をしらされた。

各教科ごとに紙を渡されてそこにテスト範囲が書いてあり、その部分を勉強すればだいたいの点数は取れるという形になっている。英語と数学と生物はプリントを配られそのプリントとノートの中から問題は出される。


数学の授業の中相川先生がテストの説明をしている時に、酒井さんが私に話しかけてきた。


酒井:「ねえ 数学のテストで100点とれば先生誉めてくれるんじゃない?」 

椎名:「そうかな?でも分からないところがあるんだよね」

酒井:「それじゃあ先生に聞いてみれば?」

椎名:「いいよ、先生忙しいでしょ」

酒井;「大丈夫だって放課後、聞いてみればいいじゃん」

椎名:「わかった」


そして放課後私は先生に分からない所を聞きに行った。


椎名:「先生この問題が分からないんですけど教えてもらえませんか」

相川:「おお 熱心だね。んーこれは、これとこれをかけてこの数でわればいいんだよ。」

椎名:「なるほど、ありがとうございます」

相川:「どう?俺の説明の仕方うまいだろ」

椎名:「はい うまいです」


その時の先生の自慢げな顔を見て私はおもわず笑ってしまった。


相川:「ん どうした?何がおかしいんだ?」

椎名:「いえ 別に」

相川:「そうか」


私は、先生の笑顔を見ていたら、なんだかこっちまで嬉しくなるし、落ち着いてきた。

これから先、先生が幸せに笑っていられたらいいなと思いながら私はテスト勉強をした。


テスト当日、私はとても緊張していた。なぜなら今日のテストの中に数学があるからだ。

朝、学校に着いたら数学のプリントを出して勉強をしていた。

数分後、一息つきながら音楽を聴いて窓の外を眺めていると相川先生の車が入ってきた。

車から先生が出た後私は、2階から先生を見ていたら、ふと先生と目があった。

私は、先生に小さくお辞儀をした、そしたら先生も私を見て小さくお辞儀をした。


そして、無事にテストが終わり帰り道私は、酒井さんと一緒に帰っていた。

すると酒井さんがテストの事について、話題をかえてきた。


酒井:「ねえ テストどうだった?」

椎名:「いちようはできたけどやっぱり心配」

酒井:「だよね勉強しても無理だよ。数学はどうだった100点とれそう?」

椎名:「出来たけど1問目以外は問題なさそう」

酒井:「大丈夫だよ一生懸命やってたじゃん」

椎名:「そうだけど」


数日後。ついにテスト返却の日だ。

数学の授業は、4時限目にある。私は4時限目が近くなっていくにつれてだんだん緊張してきた。4時限目相川先生が教室に入ってきて出席番号順に名前を呼び始めた。


相川:「椎名取りに来て」

椎名:「はい」

相川:「頑張ったじゃん。でも、おしいな」


その瞬間、私はがっかりした。

テストの点数は96点。間違えたところは6問目だった。

よく見ると問題の答えはあっているが大事な記号が全部抜けていたのだ。私はあまりの悔しさに涙がでた。


「なんでだよ、ちゃんと何度も見直したのに。馬鹿だよないつもそうだよいつも惜しいところでダメになる。もうやだ」 そう心の中で自分を責めていた。


放課後、私は教室で外を眺めていたら相川先生が教室に入ってきた。


相川:「おお 椎名暇?」

椎名:「はい」

相川:「それなら掃除手伝って」

椎名:「はい」


二人っきりで無言のまま時がすすんでいく。

私は、先生と一緒にいるだけでだんだん心が楽になっていった。

でも、その半面私はこんなことを思っていた。


先生は私の事をどんなふうに思っているのか。

私が先生を好きになったことで、先生にとっては迷惑なのではないのか。


そんな事を考えているうちに掃除はあっという間に終わった。


相川:「よし きれいになったね ありがとうございます」


そう言いながら先生は私に向かって敬礼をした。


椎名:「どういたしまして」


私は、そんな先生を見て私は笑顔になった。

外を見ると、外はもう暗くなっていて相川先生も帰りの支度を済ませて昇降口をでようとしたところでまた会った。


椎名:「先生さようなら」

相川:「おう さようなら」


そう言って私は、これからのテストでもいい結果を出せるように頑張っていこうと思いながら帰っていった。

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