無人駅
結ばれません。
失恋(?)ものです。
「それじゃ・・・・ばいばい」
君はそう言うと、僕に背中を向け電車に乗った。
僕は無人の駅で呆然と立ち尽くす。
夜空には、きらきらと星が瞬いていた。
何を言ったらいいか分からない。
時間だけが刻々と過ぎていく。
君がふっと悲しそうな顔をした。
時計を見ると、もう電車が出発する時刻だ。
どこからかアナウンスが聞こえる。
ドアが閉まろうとする直前、君が何かを言いかけた。
「 」
その声は電車の音に掻き消され、何を言おうとしたのか僕には分からなかった。
少しずつ、ゆっくりと君と僕との距離が離れていく。
場所が、ずれていく。
気がつくと電車はもう見えなくなっていた。
「終わった・・・・・」
僕はそう呟いた。
永遠だと信じていたあの恋は、今、終わった。
がむしゃらに未来を信じていたあの頃。
ずっと一緒だということを疑わなかった。
君が遠くに行くなんて、考えもしなかった。
君の笑顔だけが、目蓋の裏に焼きついている。
駅のホームで1人、僕は夜空を見上げた。
悲しいくらい星がきらきらと輝いている。
最初で最後の恋。
どうか、遠くにいっても
君だけは、笑顔でいてください
幸せになってください
甘くて優しくて、苦くて切ない。
もう一生、こんな恋は出来ない。
ありがとう。
大好きでした。
暗い無人の駅で、誰かのすすり泣く声だけが聞こえた。
駄文で申し訳ありません。
駅で別れるって悲しいです。