とある場所で…
遅れてしまいすみませんでした。m(__)m
ガイストが、ニビランを撃破したときより数刻前…
side ???【魔族領のとある森】
「よえぇなぁ…全く。歯越えたが無さ過ぎる…これでも魔王候補かよ?あぁ?」
男は足元に目を向ける。
そこには、体中のあちらこちらから流血している男がぼろ雑巾のように投げ捨てられていた。この男は、魔王候補のなかで3番目に強いと言われる男だった。それがいとも簡単に…ほんの数秒程度の戦いで殺された。そう、瞬殺だ。
「こんなのばかりなのか?新生の魔王候補は?ハッ!これじゃぁ魔王…いや、魔族も終わりだなぁ」
男は豪快に笑う。
しかし、ぴたりと笑い声をとめた。
「おい!そこに立ってんのは誰だ!?」
そういい、男は自分の背後に叫んだ。すると、木の茂みから女が一人出てきた。漆黒のドレスに身を包み、頭から角の生えた女性だった。
「ふふふ、あんまり魔族の領土に入らないでいただけますかねぇ?勇者サン?」
女は上品に笑いながら勇者に話しかける。その目には恐怖の色は浮かんでおらず、殺意しかなかった。
「誰だって聞いてんだがこたえねぇのか?尼が」
「そうでしたわ、申し遅れました。私の名はアリシアですわ。私はそれ以上でもそれ以下でもないただの魔族ですわ」
「嘘つけ、そこに転がっている男より明らかにつえぇ魔力秘めてるじゃねぇか…」
「あら、それは何のことかしら?」
「ほざけ、俺は出ていかねぇよ。…魔族を皆殺しにするまではな」
「それは大変ですねぇ…では、強制排除と行きましょうか」
「上等!」
誰も居ない魔族領の森で、勇者とアリシアがぶつかった。
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そして、圧倒的実力を前に勇者はなすすべもなく敗北した。
対するアリシアは無傷で、微笑んでいる。
「素直に森から出ていって...魔族領から出ていってくださればこれ以上危害は加えませんよ?」
「ハァハァ.....何が....ただの..魔族だよ...ハァハァ、それ、以上...だろうが..ハァハァ」
胸を、上下させながら勇者が悪態をつく。アリシアは、涼しい笑みでそれを受け流しながら言葉を続けた。
「その傷では、出るまでに魔物に襲われて死にそうですねぇ…転移で帰してあげましょう」
「チッ!次は、..こんな風に...は..行かねぇ...からな...ハァハァ」
魔法陣が勇者の足元に広がっていき、完全に勇者が魔法陣の中に入った瞬間光が発して勇者を包み込んだ。光の晴れた先には、勇者はいなかった。
「えぇ、いつでも待っていますわ勇者サン♪」
アリシアは微笑みながら、倒れていた男に近ずいて右手に出した青い炎で男の体を灰にした。
そして、彼女は転移魔法を使い自城へ帰って行った。
side out
今回はアリシアさんと勇者の回でした。




