サフラン草原
第三章突入
話はカエデが『迷いの森』の、中から出た日までさかのぼる。
アリシアさんのお城を出て3日後、彼女『ソフィア=R=フェルニア』は野原を歩いていた。
彼女はアリシアさんにもらったバッグの中に干し肉と、水を入れて肩から下げていた。
「豊かだな、ここは・・・」
彼女はそう呟くと、バッグの中からアリシアさんに貰った地図を出した。
今いるのが『サフラン草原』という、魔界で一番のどかな草原だ。
この草原には、魔物があまりおらずいたとしてもほとんどが温厚な獣なのだが中にはそうでない獣もいるらしい。
「え~と、次があと約3刻(約9時間)歩いた先にある『過ちの森』か・・・」
現在、彼女が目指しているのは紫色の木が生えていて人間界と魔界の境目の一つとされている『過ちの森』である。
そこには、たくさんの魔物やたくさんの獣、たくさんの魔虫がいるためいい修行になるとアリシアさんが言っていたのだ。しかも、そこにいるほとんどの魔物は魔法耐性が低いためソフィアとは相性がよかった。
「少し休んだらまた歩くか・・・」
彼女はそういい、草の上に座りバッグから干し肉を取り出した。
決して、美味しいとは言えないが何も食べないよりはましだった。
彼女はそれを噛んで柔らかくし、噛みちぎれるぐらいになったら噛みちぎり食べた。
この光景は、食事をすると言うより栄養を取る行為といってもいいだろう。
「干し肉ばかり飽きてきたな、焼いた肉が食いたい・・・」
彼女はそういい干し肉をバッグにしまって、再び立ち上がり『過ちの森』に向けて歩き出した。
短いけど投稿
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