噂と彼女
第二章完結しました。
カエデが、ホワイトオルトロスを倒してから2日がだった。
「おい!見ろよ、あれがホワイトオルトロスを倒したって噂の新人だぜ!」
「知ってる!確かカエデ=アマキて、いう名前だろ確か」
砦の中の街『リーズブル』は、今やカエデの噂で持ちきりだった。
カエデが街を歩くだけで噂が飛び交い、カエデがギルドに入るだけで仲間入りの誘いが来るようになった。
カエデは、仲間入りの誘いを一つずつ丁寧に断っていった。もちろん、ソフィアを探すため一人の方が周りに迷惑をかけないからだ。
「でも、彼女を探す手がかりがないのよね・・・」
そこで、彼女はあることを聞いた。
「ーおい、知ってるか。この前『過ちの森』で魔族の女が出たって話」
彼女はその話をきき、そちらの会話に耳を傾けた。
「なんでも『過ちの森』の獣が減ったのは、その女が狩ってるらしいぜ」
彼女は急いでギルドに戻り、『過ちの森』の依頼を受け地図を受けとり出発した。
この話が単なる嘘かも知れないが、何もなく行き当たりばったりで探すよりなは確かな情報だった。
「もうすぐ、もうすぐ会えるかも知れない・・・・ソフィア」
彼女はそういい、馬車にも乗らず全速力で『過ちの森』に向けて走り出した。
短いけどやっておかないといけない話なので投下しました。