プロローグ 海埼恋夜編
「青年よ異世界に興味はないか?」
「は?」
ー時は少しさかのぼる。
いつもの日常を過ごしていた主人公の海埼恋夜
彼は今年で18歳になった好青年だ。
その容姿はかなりいいもので、某ジ○○プのめ○○○ッ○○の人○○吉の髪型で顔も整っていて、頭もよかった。
しかし、今日の彼は憂鬱な気分で家に帰っていた。
(はぁ、また楓に告白できなかったなぁ・・・)
彼は幼馴染みの天季楓に思いを寄せていたが、今日も告白できなかったのだった。
トボトボ、と歩いていたら急に頭が痛くなって地面にうずくまった。
「が・・・ぁあ、な・・なんだ、急に・・・」
彼はそこで意識を手放した。
気がつくと、彼は真っ白な空間にいた。
「どこだここ・・・?」
彼は辺りを見渡す。
すると、後ろから不意に声がかけられた。
「青年よ起きたかね」
「・・・誰だ?」
俺は低い声で後ろにいる男に訪ねた。
「あぁ私のことか・・・そうだな、ここは神とでも名のって置くとしよう」
神と名のった男の方を俺は見ない、否見れない。
この男の声がかかった瞬間俺の体が動かなくなったのだ。
「何が目的だ?」
静かに俺は神に聞いた。
「目的か・・・目的とは少し違うが青年、一つ訪ねよう」
「何だ?」
ごくり、と唾を飲み込んで神の言葉を待った。
「青年よ異世界に興味はないか?」
「は?」
話は冒頭に戻った。
「もう一度聞くぞ、異世界に興味はないか?」
「どういうことだ?」
「察しの悪いやつだな・・・つまりだ、君を異世界に行かしてやると言っているのだ」
「何だよ、俺はまだ死んでないだ・・・「君はもう死んでいるよ」・・・え」
俺がもう死んでいる?そんな、さっきまで普通に過ごしていたのにか・・・
彼の頭は困惑で埋め尽くされていた。
無理もない、いきなり自分の死をつきつけられたのだから
「はは、ははは・・・そうか、俺死んだのか・・・くそ!こんなことなら楓に告白しとくんだった」
俺は呆然として呟く
「もう一度だけ問おう、青年よ異世界に興味はないか?」
「こうなったら、なるようになれ!あぁ興味があるよ!」
俺はやけくそ気味に答えた。
神はニヤリと笑い
「君を異世界に転生させてやろう」
神の声が聞こえた瞬間俺の意識は途切れた。