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第1話 お誕生日おめでとう。

 パワーと魂のお姫さまと呪われた大地、聖域。


 パワー ちょっと変わった不思議な子


 お誕生日おめでとう。


 石碑に刻まれている古代文字


 あなたは、あなたのたまごの殻を割ろうとしている。一度生まれたあとで、もう一度、生まれようとしている。

 新しいあなたになるために。まるで深い傷を癒すように。髪や皮膚や細胞のすべてが新しく再生するように。

 もう一度、生まれた記憶を持ったままで、無垢な子供のようになるために。


 聖域 封印された呪われた大地


 それは呪いによってあらゆる命が失われてしまう、今は封印されて、人が近づけないようになっている、(正しい道のりで森の中を歩かないとぐるぐると森の中を迷うばかりで呪いの大地には辿り着けないようになっているのだ)密林のような深い森の奥にある恐ろしい大地のことだった。

 呪われた大地では『あらゆる命が呪いによって失われてしまう』のだけど、呪われた大地が呪われる前からこの大地にあった植物たちの命は呪いによって失われることはないようで、生きもののいない不思議な深い深い緑の森が呪われた大地には生い茂っていた。

 そんな密林のような森では長い年月の間に(たぶん千年くらい)外の環境では見たことがない不思議な新種の植物たちが誕生して、ここだけにしかない種をたくさん生み出していた。

 ここにしかない新しい命の形。

 そんな森の奥にある呪われた大地のことをいつのころからかこの近くに住んでいる人々(と言っても山を越えるような距離だけど)は『聖域』と呼ぶようになった。

 そんな呪われた大地、聖域にパワーはいた。

 白くて長い美しい髪と白い肌のパワーは白いワンピースを着ていて、そのお人形のような美しい青色の瞳の白い顔に『不気味な仮面』をつけている。(どこか子供が遊びで土をこねて作ったみたいに見える変な形をした仮面だった)

 その『不気味な仮面をつけていないと呪われた大地、聖域では呪いによってあっという間に命を奪われてしまって、生きていけない』からだ。

 この『不気味な仮面はこの呪われた大地、聖域の呪いを生み出したなにものか』にとても関係のあるもののようだった。

 不気味な仮面は『呪われた大地、聖域では仮面をつけている人の命を呪いから守ってくれるのだけど、呪われた大地、聖域の外では仮面をつけた人の命を奪う呪われた仮面として有名な仮面』だった。(そんな仮面をこっそりと持ち出して、パワーは呪われた大地、聖域にやってきたのだった)

 呪われた大地、聖域には大きな街のような石造りの遺跡があって、この場所にかつてはたくさんの人が暮らしていた、とても大きな街があったことが(千年がたった今でも)わかった。

 今では大きなお墓みたいに見える石造りの街の遺跡。

 その中心にある巨大な三角の形をした遺跡をじっと太陽の光の差し込んでいる虫や動物たちのいない不思議なとても静かな美しい変わった形の植物ばかりの奇妙な深い森の中に立っているパワーは不気味な仮面の穴のあいた目のところからただずっと飽きることなく見続けていた。(まるで自分のほかに誰もいない静かな美術館の中で、とても有名な芸術品でも鑑賞しているみたいだった)

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