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第3章:栃木県『宇都宮動物園』(3)

 ・・・ぼくがセツさんからいただいた、


 いちばん大切にしている美絵子ちゃんの遠足写真の背景には、


 「恐怖のやかた」という名の、お化け屋敷が写っている。


 「お・・・ここは、宇都宮動物園だね。」


 と、気づくことができたのは、そのためだ。


 ぼくは、


 1978年・・・小学校2年生のときの遠足で、


 バスでここで来たことがある。


 いろいろなアトラクション、


 ジェットコースターや観覧車などの遊具ももちろん楽しかったのだが、


 いちばんぼくを喜ばせ、ドキドキさせてくれたのが、このお化け屋敷だった。


 生まれて初めて味わう恐怖。


 おくびょうだったぼくは、


 クラスメートの友人の男子児童にしがみつき、


 落ち武者の生首や、血だらけのボロボロの白い和服の女お化けが通路に出て来るたんびに、


 「きゃー!! たすけてええ!!」と、騒ぎ、はしゃぎまわった。


 帰宅してからも、そのときの興奮がおさまらず、


 わら半紙ばんしに、


 クレヨンで、


 屋敷内で遭遇したお化けや生首さんたちのリアルなスケッチを、


 目を輝かせながら、していたものだ(笑)。


 ・・・美絵子ちゃん、


 君は、怖くなかったかい?

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