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第11章:大越かっさんのゲーセン(5)
・・・この小さなゲームセンターは、
拙作『たからもの』の序盤でもお伝えしたように、
もともとは、
川崎小学校の児童のための、「学校指定の体育着」とか、「体育帽」、「黄色い通学帽」、
あるいは、
「うわばき(= シューズ)」といったものを専門に販売していた。
鉛筆やポールペン、ノートなどの文房具類・雨傘なんかも、数は少ないながらも、売られてはいた。
実際、
ぼくが、1977年4月に、川崎小学校に入学し、
1978年の2年生になるあたりまでは、
そういった、「なんでも屋さん」としての役割を果たしていたので、
母に連れられて、ここに入店した記憶がある。
「うす暗くて、せまい店だなぁ・・・。」
それが、当時のぼくの印象だった。




