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第10章:大越かっさんのゲーセン(4)
・・・お題目で、
「大越かっさん」と書かせていただいてはいるものの、
ぼくは、この小さなゲームセンターのあるじ、経営者たる・・・
「大越さん」の正式な本名を知らない。
・・・おそらく、
ちゃんとソレを知っていたのは、わが母校、川崎小学校の教職員か、
かっさんの近所のおじやん・おばやんぐらいのものだったのではないか。
ただ、みんなして、親しみをこめて、
「かっさん、かっさん」と呼んでいて、当のかっさん本人も、悪い顔はしていなかったので、
ぼくも安心して(?)、
「かっさん、こんにちは!」と、元気よくあいさつしていたものだ♪
・・・ただし、
1981年当時で、すでに40歳は余裕で越えていたらしいから、
令和のいま、
おそらく、ご存命ではないだろう。
非常に気さくな方で、笑顔をたやさなかったので・・・
子供たちや生徒・学生からも好かれていた。
・・・きっと、美絵子ちゃんだって、
けっして、悪い印象はもってなかったんじゃないかな・・・。




