『時代の事態の明晰化』・・・『詩の群れ』から
『時代の事態の明晰化』・・・『詩の群れ』から
㈠
考えすぎだったさ、時代のことを、だろうだ。
だろう、時代の最中にいる時は、今がどんな時代だなんて、考えもしないからね、だろうだ。
そうだろ、後から、あの時代は、ああ言う時代だったと、定義付けるんだよ、だろうだ。
そうか、それが、所謂、時代の事態ってやつなんだな、だろうだ。
㈡
しかし、どこの書物を探しても、自己の歴史と時代は相いれまい、だろうだ。
そうなんだよ、時代と、自己の歴史は、重なる様でいて、また、別物なんだよ。
だな、其処を明晰化しておかねば、ならないだろうな、だろうだ。
だろうだ、意識的な、自己の歴史の理解は、やはり、自伝小説だろうな。
㈢
つまりは、時代の事態の明晰化ってことで、ラグーンの意識に寄りけりってとこか、だろうだ。
そうだろう、壊滅突破で、我々=我々の図式、活発だろう、だろうだ。