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出撃!!メルテリア共和国艦隊


第二次銀河大戦における艦艇同士の艦隊戦。

この艦隊戦の主力、花形艦が全長400m前後の巨大艦艇・・・・

・・・・いわゆる戦列艦である


戦列艦とは・・・その側面にレーザーカノン砲をずらりと並べ、その圧倒的火力で敵をなぎ倒す。

または 重厚な装甲と強力な電磁防御で身を守り敵からのあらゆる攻撃を全て跳ね返す。

強力な攻撃力と防御力を兼ね備える艦艇・・・それが戦列艦。


宇宙艦隊の主力と言うべき艦艇である。


そして・・・どれだけ戦列艦を用意できるかで 艦隊戦の勝負が決まると言っても過言ではない。

戦列艦の数こそ戦いのすべて!!

戦列艦こそ戦いの中心!!


古代、神代の時代にあったという大艦巨砲主義が・・・銀河時代に復活したようなものてあった。



◆◇◆◇◆◇◆


そして・・・

サルガッソ宙域突破作戦の要となる第4メルテリア共和国艦隊!!

この艦隊も・・・その原則にもれず 戦列艦を集中運用している艦隊の一つであった。

大艦巨砲主義を体現する艦隊・・・

・・・・第4メルテリア共和国艦隊の陣容!!



全長500m、レーザーカノン100門装備、カシミヤ式ワープエンジン4基搭載したメルテリア共和国標準エル型戦列艦、100隻。

全長400m、レーザーカノン80門装備、カシミヤ式ワープエンジン3基搭載、旧型のスルプ型戦列艦、300隻。

全長600m、デルス型輸送艦、60隻。

その他、40隻。



総勢500隻の大艦隊・・単縦陣にて展開中である。

そして この艦隊の中央部にもっとも大きく目立つ外見、まさに大艦巨砲主義の象徴というべき戦列艦があった。

その艦艇こそ・・この第4メルテリア艦隊の総旗艦エルフイート。


艦隊司令官デルスデル提督の乗艦している戦列艦であり、この艦隊の中枢ともいえる存在。

そして 総旗艦エルフイートの艦橋部分には広大な面積を持ち この艦隊の中心ともいえる艦隊指令室があった。


その司令部内では 忙しく出入する士官たち、入り乱れる人の声、特有の電子音、

まさに祭りの前といったような雰囲気、活気にあふれかえっていた。


現在、この第4メルテリア艦隊は サルガッソ宙域手前にあるバミュラ星系第二惑星に停泊しており・・・

危険地帯であるサルガッソ宙域!! 

そこへの侵入を果たすため入念な準備をしていたのであった。



謎のサルガッソ宙域・・・そこは前人未到であり・・

・・・伝説によれば、かの帝国、古代時代に銀河を支配したという銀河帝国が封じたというカツラギ公国が存在しているというが・・・

現在のところ、すべてが謎である。


だが・・・この謎のサルガッソ宙域を征圧、占領し・・

敵同盟陣営の主軸であるカーラルドラン王国の側面を衝くことで、

この銀河大戦を 連邦陣営勝利に導くことが可能である。


連邦勝利のため・・

なんとしてもこの突破作戦は成功せねばならない!!

入念な準備をおこない完璧な状態となって 作戦を実行するのだ!!

敗北が許されない作戦である以上・・・司令部内では いつも以上の喧騒に包まれていた。



士官たちは手に持った端末を操作し・・・または古代時代から変わらぬペンと紙をひっさげ、忙しく行き交う。

ときおり・・・山のように積まれた紙の書類をワゴンで運んでくる仕官。

ちょっとこれは時代遅れ過ぎると・・つい苦笑いしてしまう参謀たち。


そんなアナログ的な一面もある一方・・・

広大な指令部の壁面にはディスプレイが埋め込まれており・・・

・・・艦隊全体の情報と陣形が表示されているのである。


弾薬、燃料、食糧、人員、備品の数量などが次々と表示されていく。

そして・・その数値の最終確認を行う多くの参謀たち。


「全て順調。異常なし!!」


艦隊指令室は一瞬、静寂に包まれたのち・・

・・・軍服姿に身を包んだ白髪老齢の人物、艦隊総司令官デルスデル提督が手を振り 前進の合図をした。


全艦隊のワープエンジンが静かに始動を始める。

艦隊は・・いくつかの単縦陣になっており 陣形を保ったまま前進を開始した。


徐々に速度を増していくメルテリア共和国艦隊は・・ついに光の速度を超え始めた。

光の速度を超える速度・・・いわゆるワープ航法状態へと移行し・・目的地であるサルガッソ宙域へと光の矢となり突き進むのであった。



ワープ航法とは・・ワープエンジンを搭載した艦艇を含むその周囲の時空間そのものを 

丸ごと前方へとスライドさせる方式である。

時空間ごとスライドさせるため・・・光の速度という制約をうけることなく 光の速度を超えることができるのであった。



ただし・・・このワープ方式では カーラルドラン王国の側面部分にまで至る間の宙域・サルガッソを突破できない。

このサルガッソ宙域では 異常な時空間断層が存在しており、

通常のワープエンジンでは 時空間を形成できず・・すぐにワープ航法が停止してしまう。

まさに・・・この宙域は時空間の壁であった。

ちなみに・・このサルガッソ宙域を通常宇宙速度である秒速100KM程度の低速で・・

数万年もの時間をかければ 踏破ぐらいは可能である。



そんなサルガッソ問題であったが・・・メルテリア共和国の研究員たちによって ついに打開策を見いだす。

それが・・・新開発のカシミヤ式ワープエンジン!

従来のワープエンジンを大幅に上回る出力で時空断層などを 無理やり強硬突破するのである。

まさに力の勝利!! 出力こそ正義!! パワーは全てを解決する!

この技術によって・・・・踏破不可能とされていたサルガッソ宙域の突破が可能となったのであった。



銀河大戦の戦局を大きく変えるべくメルテリア共和国艦隊は一路、サルガッソ宙域へ・・

つまり・・カツラギ公国へと向かうのであった。



いまだに主人公がでない!! 多分・・・主人公はベットでお休み中。


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