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正義の大罪人  作者: 文豪 歩夢
第1章 始動・ブラッディサン
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第1話 1年前の景色

デモンズデイから一年が経った今日、何か嫌な予感がすると言い、ブラッディウォール周辺のパトロールを雷馬、龍吾、華恋に命令する咲。

咲の予想は的中し、デモンズシティでは一年間音沙汰の無かったブラッディサンが動き出していた。


(主人公)

尾乃海 雷馬 (おのうみ らいま) ……♂

(メインキャラクター)

賀志皆 龍吾 (かしみな りゅうご)……♂

 堂原 華恋 (どうばら かれん) ……♀

 逢葉 咲   (おうば さき) ……♂

 


 得体の知れない怪人に無惨に殺される人々。

 家族、友人を殺され泣き叫ぶ人々。

 罪のない人間が死んでいく。

 王はささやいた。

「さあ、裁きの刻だ」

 その声はまるで、世界の終焉を知らせる鐘の音のようだった。







「続いてのニュースです。謎の組織ブラッディサンが引き起こした惨劇デモンズカラミティから今日で一年が経ち、ブラッディウォール周辺にはこの惨劇によって亡くなられたおよそ八万人の方を弔う人々が大勢集まりました」

 朝の情報番組ではアナウンサーが今にも泣きそうな表情を浮かべながら懸命に文章を読み上げていた。


 雷馬、龍吾、華恋の三人は自分達が所属している会社の敷地内にある寮のロビーでそのニュースを見ながら会話をしていた。

「あの日からもう一年が経ったんだな…」

 雷馬は小さく呟いた。

「結局、あの日(デモンズデイ)以降ブラッディサンが表に出てくることはなかった。組織のことも何も分からないまま一年が経ったんだ」

 龍吾は悔しさと怒りが入り混じった表情でそう言った。それを見て華恋は二人を気遣いこう言った。

「けど二人とも来たるべき日の為に一年間訓練し続けてきたじゃない。必ずブラッディサンは現れる。だからこの一年が無駄だった訳じゃない」

 雷馬と龍吾の表情がすこし穏やかになったのを華恋は感じた。華恋もそれを見て優しい笑顔を浮かべた。

「まぁ、この一年で何も変わらなかったことが一つだけあるけどな」

「あぁ、まるで成長が皆無だった」

 雷馬と龍吾は華恋の方を見て言った。

「……なによ? 気になるんだけど」

 華恋がそう言うと、雷馬と龍吾は口を揃えて言った。


「「お前の料理センスだ」」


 華恋が二人をビンタしようとしたそのとき、華恋の携帯から明るい音楽が流れる。

「あ、咲さんからの電話だ」

 華恋がもしもし、と言うとそれを遮るかのように

「今何時だと思ってんだ! てかなんで寮に入ってるのに遅刻してんだ! どうせそこに雷馬と龍吾もいるだろ、仲良く喋ってないで三人とも急いで会社に来い!」

 明らかに怒っている咲の声が電話越しに聞こえてきた。

「あ……! すぐに行きます!」

 華恋は電話を切って準備を急いだ。そしてきっちり二人にビンタをした後、三人で会社へと向かった。


 三人が会社のオフィスフロアに着くと咲がそこにいた。

「あ、咲社長……。普段は社長室にいるのに今日はなんでオフィスにいるんです?」

 雷馬が冷や汗をかきながらそう言うと、咲はため息をつきながら三人に言った。

「……ったく、誰かさん達のせいだな。いいか? お前らは他の社員とは違う。社員というよりかはここに所属する戦士みたいなもんだからな。だがそれでも遅刻は遅刻だ。まぁ今回が初めてだから大目に見るが」

 その言葉を聞いて三人は胸を撫で下ろした。周りにいた社員達もその様子をみてほっとしていた。

「遅れた俺たちが聞くのもなんだが、咲社長。今日はどの区域をパトロールすればいいんだ?」

 龍吾がそう聞くと、咲は

「あぁ、そう言えば昨日言い忘れていたな。今日は少しだけ特別なパトロールだ。ブラッディウォール周辺を満遍なくパトロールしてほしい。お前らも知ってると思うが今日でデモンズデイからちょうど一年が経つ。無いとは思うがどうにも嫌な予感がするんでな。街の人々もお前らがパトロールしてれば少しは不安が和らぐだろう」

 と少し申し訳なさそうに言った。三人は了解、と言いすぐにブラッディウォール周辺にむかった。


——彼らがブラッディウォール周辺に到着するころデモンズシティでは何者かが動き出していた。

 

「牢獄に閉じ込められているお前らを見ると少しだけ安心するよ。俺たちのやっていることは正義なんだ、って思えるからな」

 謎の男はそう言うと手足を縛られた状態の人間の首に特殊な装置、サタンパペットを巻いた。

 装着者はその瞬間苦しみもがいた。だが、しばらくするとまるで何かに取り憑かれたようにこう言った。

「……サタン様ノ……意思ノママニ……」

――謎の男の名は亜須下骸(あ す もと がい)

 骸は不敵な笑みを浮かべながら、装着者の手足を縛っていた鎖を外し、バリアントクリスタルをサタンパペットのスロットにつけトリガーを引いた。

 装着者の身体の中にサタンパペットから特殊な成分が流れ込み、装着者はバリアントクリーチャーに姿を変えた。

「さあ、好きなだけ殺せ。ただし、この壁(ブラッディウォール)の外でな」

 バリアントクリーチャーはブラッディウォールの門へと向かった。


――平穏な日常は今日、崩れ去ってしまうだろう。

 


一話っていうのもあり、世界観の説明やアイテムの説明でとても見辛いかと思います。

ですがこれから物語は加速していきます。

遂にブラッディサンが動き出し、怪人が人々の前に現れます。怪人は普通の人間が殴ったり蹴ったりしても無意味です。雷馬や龍吾、華恋達はどうやって怪人と戦うのか、彼らが社員ではなく戦士と呼ばれている理由とは——。

第二話をお楽しみに。

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