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僕らの奏でる百鬼夜行  作者: 玉響
10/14

10、地下へと続く道

今回は少なめです。

 レオンが、はじまりの塔を下へ下るにつれ、怨念のような気配も強くなってゆき、途中から生臭い血の匂いまで漂ってくる。


 道は、迷路のようにあちこち曲がりくねっていた。まるで、誰も奥に行かせたくないような意志を感じる構造をしている。壁には光を灯す電球すらなく、ところどころ罠や仕掛けが張り巡らされていた。

(なんだか、きな臭くなってきたぞ。そもそも、16小国の中でも小さいとは言え、民の数は軽く50万を超えているし、そんな人数の約7割を負担する機械となれば、トモエの「超高性能自動電力生成器マークⅡ」よりも優れていることになるしな。)


 トモエの作った「超高性能自動電力生成器マークⅡ」は、クレセント鬼国のほぼすべてを賄っているがそれは1000人の電力である。一方、はじまりの塔は、計算上35万人の電力を賄っていることになる。


 そう考えると、明らかにおかしい。確かに、これまでの歴史でトモエより優れたものがいたのかもしれない。しかし、機械の性能の差で言うと、350倍もかけ離れていることになる。


 もし本当にそのような大天才がいたのなら、今の世の中がすべて機械仕掛けで動いたとしても、何ら不思議ではない。

 レオンは、頭に浮かぶ可能性を何とか否定しながら最下層まで下りて行った。


 ♢ ♦ ♢


 レオンが道を進んでいくと、大きな扉を見つけた。それは、木でできたようなおしゃれなものでなく、銀色の分厚い金属の扉だった。


 周りに誰もいないか、すばやく確認したレオンは、ゆっくり扉を開けた。

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