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静かに発狂していく母

作者: ミスタートルコ

日々の倦怠、変わる事の無い生活、夫は出世の見込みが無い。変わらぬ家事、育児。変わら無いという事は苦痛だ。認知症患者のようにボケていく。シジュポスの石ころがしの様な永遠への恐怖。

何か現実が壊れる偶然が一つあれば良い。「黄金虫」の恐怖。暗示。一つの偶然によってこの先何も、何も変わら無いのだという事を気付かされる主婦。

精神病院にでも入って人の発狂する過程を調べようか?

「塔高くして声届かず」という詩の後に子供を殺して自殺したのはフェリーニの映画の人物だ。ラジオから小鳥の声が流れる。しかし自然の声はもう聴こえない....

夢で起こった事が現実に流れ込んで来る

主婦はある日夢を見た。

それも、買った宝クジが4444となっているという夢である。勿論偶然だろう、しかし、前を走る車を見た時驚いた。まさしくナンバーが4444なのである。

数日後、1日の中でデジャブを数回見る。

ふらりと寄った昼食の青菜の塩加減。

主婦はだんだん現実が狂っているのではないかと思い始めた。いくらなんでもこんな偶然がある訳無いのだ。

しかし、狂っているのは私かもしれない。

主婦は『幸福になれる手帳』というのを買った。

内容は、1日に100回「幸福」と手帳に書く事で幸福になれるという。

主婦は何日も何日も、手帳に「幸福」の2文字を繰り返し書き続けた。

年が経ち、息子はニートになった。

それでも構わない。主婦は、毎日手帳に「幸福」の2文字を書き続けるのであった...

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