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作者: 冬雪

首の後ろにしこりができた。

しこり、と聞けばすぐに癌を心配するのが私である。

昔から病気や怪我など、少しでも死に関わる可能性があるものには過剰に怯えてしまう。

私は受験生だ。

日々勉学に励んで、将来の自分のために努力しなければならない。

しかし今の私が癌であって、将来の自分なんて存在し得ないものならば、私は今やりたいことをしたい。

だが、今やりたいこととはなんなのだろう。

明日自分が死ぬとわかって、それでも自分が心からやりたいと思うものなどあるのだろうか。

ただ、恐怖に震えるだけじゃないか。

もしかして、やるべきこととかやりたいことって、死から目をそらすための理由付けにすぎないんじゃないか。


しこりは毎日成長する。

段々私は死への意識が高まる。

ああ、このしこりは、死そのものなんだ。

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