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17.海に行こう①

 夏休みが始まってから3日が経過し、全員の都合が合う7月28日に海に行くことが決まった。結依もたまにご飯を食べに来ているが来る度に早く海に行きたいというワクワク感がこちらからも感じ取れる。

 ちなみに今回の海は水着を着て泳ぐなどはしないつもりだ。それよりも目的地で有名な海産物がとても美味しいと評判でテレビでも特集を受けた事のある場所があるとのことなので皆そこに焦点を合わせていた。


「海楽しみだな〜 海なんて中学の修学旅行以来かも」


「ついに明日ですもんね。私も楽しみです」


「まぁ気をつけるとしたら前回の様な他人に関係がバレてしまう事だな」


「確かに今回は海と範囲が広いからね」


「すみません、私達のせいで」


「いや、天宮さんだけのせいじゃない。これは正直仕方の無いことだから」


 今回は海という前回のショッピングモールよりも少し範囲が広いに加え夏休みの為学校の人にバレる可能性が高くなっているのでより一層警戒しなければいけない。


「今はそんな重い話しちゃ駄目だよ? それよりどう周るか考えようよ!」


「まぁ、考えすぎも駄目だな」


 こういう時に椿が居るから家庭が安定してると言っても過言ではなく、空気が重い時等は積極的に切り替えようと自分から変えに来てくれるので透真にとっては救いの手といったものだ。

 椿の言う通り、何処を周るかなどを決める事にした。時間や日程はもう月島達が予定を立ててくれていたのでこちら側では何処を観るのか等を決める事にしていた。


「とりあえずあの海鮮の店は確定だな」


「近くに水族館もあるそうですよ」


 海鮮や水族館、花火など様々な案が出回り、気がつけば1時間を超える話し合いにまで発展していたがようやくどう周るかが決まった。


「こんな感じで決まりだな」


「やっと決まった······」


「それにしても楽しみだな〜」


「ですね」


 椿と朝陽は本当に久々の家族揃っての外出の為非常に楽しみにしていた。


 海に行く当日、6人は電車で海まで向かう事にした。

 当日は駅に集合なので透真達は4人で駅まで向かう事にした。

 駅に着くと既に月島と水篠が楽しそうに会話しながら4人を待っていたので早足で月島達の方へと向かう。


「悪い。待たせて」


「いや、僕たちもついさっき来たから」


「あ、椿さん! お久しぶりです!」


「月島君達久々だね〜 2年振りくらい?」


「そうっすね」


「椿さんお久しぶりです。お変わりないようで」


「水篠君も久しぶり〜」


 実は月島と水篠は椿と2年程前から面識があり、最初に出会ったきっかけは透真が友達を椿に紹介したのが最初の出会いだった。

 そこからは椿の受験や諸々の事情で会えていなかったので椿は再び月島達と出会えて嬉しく思っている。


「2人とも最初会った時から随分大きくなったね〜 お姉さんは嬉しいよ······」 


「そういう演技いらんて」


「いてっ、良いじゃん2人とは久々に会えたんだし」


 演技感丸出しの泣き顔を見せた椿に対してここから面倒臭い茶番が始まるのは透真としは嫌だったので軽く頭を叩く。

 そうこうしている間に電車がやってくる時間になったので駅のホームまで向かう。

 電車がやってきて6人で乗る。その後は月島と水篠は椿と朝陽と話しているので透真は結依と電車の中では話していた。

 今日の結依はこの前買った花柄のワンピースを着ていたが、いつ見てもこの服は結依にとても似合っているというのと結依は今回いつものようなロングウルフではなくストレートで後ろで髪を結んでいた為いつも見ている結衣とは何か違う可愛さがあるなと透真は心で思っていた。


「透真、どうかした?」


「い、いいや? 何でもない」


 思わず結依の事を無意識に眺めてしまっていたので結依は透真に何かあったのかと思って話しかけると透真は驚いたかのように動揺した返事をする。

 電車ではそれぞれ色んな話をして盛り上がっていたが気がつけば目的の駅に到着していた。

 電車から降り駅のホームの向こう側を見渡してみると美しいとしか言い様の無いほど海が輝いて見えていた。

 

「海綺麗······」


「凄いな」


 駅から出た後は早速有名な海鮮の食事処に向かうが、流石は人気店。お昼時を外しての時間を狙っていたもののそれでも少し列ができているくらいなのでそれほど美味しいのだろう。


「次にお待ちの6名様お入りくださーい」


 約15分から20分程だろうか、皆と話している内に自分達の番が来て定員から呼ばれ店内に入っていく。

 店の内装は和風でありながら何処か現代の雰囲気も出している特徴的な内装で店内の隅々まで手入れが施されているのだろう。店内はとても綺麗だった。

 透真達はこの店の看板メニューの特選海鮮丼を頼んだ。メニュー表を見る限りどの具材も厳選された良いものを使っているのが伝わってくる。


「お待たせしました。特選海鮮丼6つですね。ごゆっくりどうぞー!」


「うわー! 美味しそう!」


「凄いな」


「ここの海鮮丼テレビで見てからずっと食べたかったんだよな」


「僕もテレビで見て気になってたんだよね」


「それじゃあ頂きます!」


 一口食べた瞬間に分かった。これは今まで食べたものとは格が違うということを。

 流石は厳選された魚介類、鮮度、脂の乗り方、味、どれもが一級品と言わんばかりの美味しさで値段が1200円は破格にも程があると言ったところか。


「おいしい〜」


「どの魚も美味しいな。今まで食べてきたものとは別格だ」


「ここに来て正解だったね」


 それぞれ味の感想などを述べているが本当に美味しい。またいつか皆でもう一度来てみたいものだ。


「ありがとうございましたー! またお越しください!」


 海鮮丼を食べ、もう満足と言ったところだが本題はここからなのだ。今日の目的は海鮮丼もそうだったがもう一つは海に行くことだ。

 海の方を見ると何やら明かりがちらほら見受けられるが、一体何なのだろうか。夏休みシーズンだからイベントか何かが行われているのだろうか?


「海鮮丼も食べたし海に行きましょうか」


「そうだね。何かやってるみたいだし」


 早速海の方に向かうと夏のイベントで屋台が数店舗出てい








 

こんにちは。イワスズタです。

 第二章、1年生夏休み編が始まりましたが僕自身、この章はずっと脳内で書きたいと思っていた話を書く予定なので是非最後まで読んでいただけるとうれしいです...!

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