表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/242

世界

悪者正体やいかに!?

「う~ん……。いてて……。ポタンめ本気で魔法を撃ち込みやがって……。あれ?皆は?」


 気絶から目が覚めると、元気は周りを見渡す。


「ひでぇ……。置いて行ったのか……。フフフ……。まったく……ツンデレな奴らめ……」


 気絶してるフリをしている間に言われた、褒め言葉が嬉しすぎて、その前の罵倒は全て忘れた元気だった。


「さて、急ごう……。フフフ……。以外に役に立つ俺が、素直な俺が、ポタンを守らなくては!」


 ポタンの懸念通り、調子にのる元気だった。


 元気がゲートを潜るとそこには、草原だった。


「あれ?ボス部屋じゃ無いのか?……!ミリャナの匂いがする!」


 元気がミリャナの匂いを辿って視線を送ると、草原の中心に、白いテーブルと椅子……そこで、お茶を飲むミリャナの姿を発見した。


「ミリャナ!悪党も一緒か!俺が無実の罪で酷い目にあっている間に、ミリャナと楽しそうにお茶なんか飲みやがって!絶対に許さん!……」


 悪党に怒る元気だったが、電撃は元気のやって来た事の結果。無実では無い。


 「……でも……何か、楽しそうだな……。お~い!俺もまぜてよ~!」


 自分の気持ちに素直な元気だった。


 元気は階段を降りミリャナ達に駆け寄る。


「あ!元ちゃん!お疲れ様……」


「うん!ミリャナが無事で良かった!」


「フフフ……。心配かけてごめんね……」


「ハハハ……。何言ってんだよミリャナ……。ミリャナになら、何をぶっかけられてもいいさ!……」


「元ちゃん……。フフフ……ありがとう」


「……。やっぱり、正体はお前だったか……スラト……」


 なんと!?悪党の犯人は!町で元気がクッキーをあげた。白いアルビノの少年!スラトだったのだー!


 スラトは楽しそうに微笑んでいる。


「なんと!って……。殆ど先バレしてるじゃ無いかフフフ……」


「?先バレ?誰と話してるんだ?スラト?」


「ん?何でも無い」


 メタは良いが……。作者に話しかけるのは辞めていただきたい。


「ごめんごめん……。気を付けるよ……。まぁ、座りなよ元気……」


「あ、あぁ。まったく、何でこんな事したんだよ?」


 元気は椅子に座り、自分のお茶を準備すると、少なくなっているお茶菓子を補充する。


 楽しそうなので、元気は少し居座るつもりだ。


「それは……。物語が……。いや、約束したろ?祭りの時に、僕とも遊んで。って……。なのに、途中でここに来るの辞めちゃうんだもん……」


 スラトが少しいじけた様子を見せる。


「前もって言ってくれれば、ちゃんと来たのに、まったく……。まぁ。ミリャナも無事だし、もういいよ……。ってか他の皆は?」


「29階層の迷路に送ったよ……。あのままじゃ。話しをする暇も無く日が暮れちゃうよ……」


「……うん。そうだな……」


「ミリャナさんには、僕がお願いして色々と協力して貰ったんだ」


「なるほど、だからミリャナはあんなお芝居をしたのか……」


「だって……。元ちゃんと遊びたい。って、スラトが言ったのが嬉しくて……。それに、約束したんでしょ?」


「……うん」


 すっかり忘れていたが、とりあえず元気は返事をする。


「フフフ……。面白かったよ。ありがとうミリャナさん。元気」


「私も楽しかったわ。フフフ……」


「俺は、地獄だったけどね。まぁ。皆が俺の事?本当は、好きだってのが解ったから、良いけどね~!フフフフ~」


 元気が腕を組んで胸を張る。それを見てスラトと、ミリャナが笑う。そして、それが嬉しくて元気も笑った。


 笑いが収まると、元気はお茶を一口飲む。そして、本題に入った。


「遊びたいってのは、解ったけどさ……。スラト。お前一体何者なんだ?マーリュクやユグドリアスから感じる神のオーラも無いし……でも、普通の人間……じゃぁ、無いんだろ?」


「フフフ……。やっぱり気になる?」


「当たり前だろ?ダンジョンをいじくり回して……。あぁ、昔、召喚された子供ってのがスラトなの?」


「いや、彼は遠い昔に、何処かに行って死んじゃったよ。ここで遊ぶのに飽きちゃったみたい……。大人になっちゃったんだ」


「何だそれ?……大人になったって……。それじゃ、俺はまだ子供で、子供だから呼んだって言いたいのかな?スラト君?」


 元気がスラトに凄む。


「ハハハ……。怒らないでよ元気……馬鹿にしたんじゃ無いよ。まぁ、アレだね、色々とあるでしょ?大人になると……」


 スラトがミリャナを見やる。それにつられる元気。


「…………。なるほどな……。俺も早く大人になりたい物だ……」


 元気は、大人になる。の意味を理解した。


「元ちゃんは、そのままで良いわよ……フフフ……」


「そ、そう?ハハハ……」


 ミリャナは、大人になる。の意味を理解出来ていない様だった。


「フフフ……。ミリャナさんは手強そうだね元気」


「まったくだ……。でも、そこが良いんだけどね……」


「そうなのかい?元気は、ドMなんだね」


「こら!子供がそんな事を言うんじゃ無い!しかも俺は、何処でもドMな訳じゃ無い。ミリャナ専用ドMだ!」


「フフフ……。そうなんだね。やっぱり元気は面白いな……」


「ハハハ……。そうか?」


 元気も楽しいと思う。おっとりとしたスラトとは、とても気が合うのだ。


「ねぇ?元ちゃん。ドMって何かしら?私専用って事は私もドMなの?…………。ちょっと!二人とも何で笑うのよ!?もう!知らない!」


「ごめんごめん。ミリャナ……。怒らないで……。今度教えるよ」


「約束だからね!」


「フフフ……。その時は僕も呼んでよ……見てみたいな……ハハハ……」


「呼ばないよ!ったく……。フフフ……。それで?スラトは一体何者なんだ?神では無いんだろ?」


「そうだね。僕は神じゃ無い。だからオーラも無いよ。……だって、僕は世界なんだから……」


「は?」


「この世界『ラスト』それが、僕さ」


 ラストの言う事が、まったく理解出来ない元気だった。

少年の正体は世界そのもの『ラスト』でした!


魔族を蘇生した時に制限が掛からなかったり。ダンジョンの設定をイジれたのもこう言う理由ですw


皆さんは解ったかな?w


次回は、ダンジョン攻略報酬の話しですw

ダンジョンを攻略すると……。何が手には入るか……覚えていますでしょうか?もちろん、元気は忘れています!w


ブクマ:評価:コメント等等。よろしくお願いします(*^_^*)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ